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台風1号発生 沖縄に接近のおそれ

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
3日午前9時、台風1号発生。8日(金)にかけての予想進路

3日午前9時、台風1号が発生した。台風は今後、発達しながら北西へ進み、7日(木)から8日(金)にかけて、沖縄に近づくおそれがある。

台風1号 過去2番目に遅い発生

3日午前9時、台風1号が発生しました。

台風の記録が残る1951年以降で、2番目に遅い発生です。この時期まで台風が発生しなかったのは非常に珍しい。

この春にエルニーニョ現象が終息し、現在はラニーニャ現象が発生し始めています。一方で、インド洋の海面水温は依然として高く、熱帯域の海洋と大気のバランスが大きく変化しているからでしょう。

台風1号は水温の高い海域を北上するため、さらなる発達が予想されています。

6日(水)にはフィリピンの東海上で強い勢力となる見通しです。

さらに、7日(木)から8日(金)にかけては沖縄に近づくおそれがあります。台風の進路は現時点で、幅を持って考えることが必要ですが、海外の気象予報センターも似たようなコースを予想しています。

台風の北上で、猛暑も

台風と夏の高気圧(亜熱帯高気圧)は関係が深く、台風は高気圧の縁に沿って北上します。

台風の進行方向の右側(北東側)には優勢な高気圧があり、日本付近に張り出す予想です。台風の北上はさらなる高気圧の強まりを示唆していて、今週は気温が高く、非常に蒸し暑い日が続きそうです。

【お願い】

台風1号の予想は3日午前9時55分発表の台風情報を元にしています。台風情報は常に、最新のものをお使いください。

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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