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【鎌倉市】ごみに対する意識が変わる。身近なごみについて考え体験する「第4回ゴミフェス532」が開催!

satomi地域情報発信クリエイター(鎌倉市)
(画像提供:ゴミフェス532)

鎌倉のごみ問題を楽しく解決するイベント「第4回ゴミフェス532(ゴミニティ)」が5月26日(日)に開催されます。
昨年開催された第3回ゴミフェス532も大盛況。子どもから大人まで多くの参加者が集まり、会場は終始熱気に包まれていました。
今回は、メイン会場の「MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉」を中心に、各会場でトークショー、ワークショップ、マルシェ、展示・回収など、充実したコンテンツが用意されています。

6,000人の行動で大きな変化を起こそう

(画像提供:ゴミフェス532) 昨年5月28日に開催された「第3回ゴミフェス532」の運営・実行メンバー。
(画像提供:ゴミフェス532) 昨年5月28日に開催された「第3回ゴミフェス532」の運営・実行メンバー。

主催する「ゴミフェス532(ゴミニティ)」は、市民発の団体。
鎌倉市民17万人の3.5%の6,000人が行動を起こせば、ごみの意識が変わり、美しい自然を残していけるかもしれない、という願いで、メンバーそれぞれが自主的に活動をしています。(※1)

また、鎌倉市の焼却施設(名越クリーンセンター)が2025年に閉鎖することをきっかけに、市民の意識を高め、行動を変えるため、リサイクルの体験や、ごみの分別方法を学ぶワークショップ、海や街の清掃活動など、ごみ削減に関する啓蒙活動のイベントを開催しています。

さらにはごみを焼却するという考えからアップデートし、焼却ごみの大半を占める生ごみを土に還す方法、分別を徹底し資源化へ向けた取り組みを提案。ゼロ・ウェイストについての情報発信や、市民同士で語り合う場の提供を通じて、ごみ問題への関心を高めています。

(※1 鎌倉市HP「鎌倉の人口と世帯数(地域・町丁・字別)」より2024年4月1日現在)

2018年にシロナガスクジラの赤ちゃんが由比ヶ浜海岸に漂着し、母乳を栄養とする赤ちゃんクジラの胃の中からプラスチックごみが発見されました。
それをきっかけに、鎌倉市ではごみの削減を目指し、最終的にはごみをゼロにする「プラごみゼロ宣言」を掲げ、目標の実現に向けて取り組んでいます。

鎌倉市のリサイクル率においては、令和4年度が56.3%。(※2)
10万人以上50万人未満の都市で3年連続1位という、全国でもトップレベルの水準です。(全国平均19.6%)
これは、日頃から市民や事業者の方が、ごみを減らすこと、21分別ある作業を積極的に行っているからこそ。

「全ては子どもたちに渡す未来を、今の私たちの選択ひとつで変わってしまう責任を持ちながら、多くの人に呼びかけ、行動をしてもらうこと」

が、このイベントのもうひとつのテーマでもあり、その実現に向けた多種多様なコンテンツが用意されています。

(※2 環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」より)

豊富な企画のラインナップ!

MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉 (メイン会場)

鎌倉市環境部ごみ減量対策課の方を招いてのトークショーや、専門家によるゼロ・ウェイトについての講演も。松尾市長を交えてのトークも予定されています。

海洋プラスチック問題について学ぶワークショップや、観察キットを使ったマイクロプラスチックの観察、小中学生だけでごみについて話し合う会議、3D PENとリサイクルプラスチックを使ってキーホルダーをつくるワークショップ(参加費¥500)など、メイン会場では、さまざまな企画によって楽しく学ぶことができます。

(画像提供:ゴミフェス532)
(画像提供:ゴミフェス532)

5月20日からは、プラスチック製品などを回収するスポットや、ゼロ・ウェイストの実践に役立つ展示、ごみにまつわる写真展が開催されています。日常の選択を見直すヒントが見つかるかもしれませんね。

鎌倉市生涯学習センター(きらら・ピロティ)

鎌倉シャツのハギレを使ってみつろうラップを作るワークショップ(参加費¥500)や、サステナマルシェでは量り売り、レスプラ、パッケージフリー(naked)商品、ゼロ・ウェイスト、不耕起栽培の野菜を販売します。

鎌倉市農協連即売所(レンバイ)

ゴミフェス532が分別回収したプラスチックごみを油系燃料にして、焼き芋とポップコーンを無料配布します。(開催時間:12:00~16:00)
ごみをエネルギーとして再生するという、革新的な方法でごみゼロにアプローチ。その美味しさをぜひお確かめください!

リサイクリエーション慶應鎌倉ラボ

熱で溶かした液状のプラスチックを型に流して成型する仕組み。試作の体験をさせていただきました。当日はクジラの型で作ります。
熱で溶かした液状のプラスチックを型に流して成型する仕組み。試作の体験をさせていただきました。当日はクジラの型で作ります。

このワークショップでは、ペットボトルキャップを資源として再生した「クジラ」の御守りを作ります。
捨てられるはずのごみが大変身!レバーを倒しながら、それぞれ思うことがあるはずです。
願いを込めて作る唯一無二の御守りは、身に着けることでプラスチックを長く使い続けることにもなります。物を大切に扱うきっかけにもなりますね。

東急ストア鎌倉店 前

(画像提供:ゴミフェス532)
(画像提供:ゴミフェス532)

(画像提供:ゴミフェス532)
(画像提供:ゴミフェス532)

“生ごみ減量キャンペーン”と題し、「鎌倉のごみ減量をすすめる会」が家庭系生ごみ処理の重要性と生ごみ機等の紹介を行います。
生ごみを家庭で処理することでごみの総量が減り、家庭菜園やガーデニング用の堆肥ができるというメリットも。
時間は10:00〜12:00、13:00〜15:45。お買い物の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

海洋ごみ問題の解決を目指して

5月3日・ゴミの日に由比ヶ浜海岸で行われた「ゴミフェス532ビーチクリーン」。ビーチクリーンは海洋ごみ問題に取り組むための第一歩です。
5月3日・ゴミの日に由比ヶ浜海岸で行われた「ゴミフェス532ビーチクリーン」。ビーチクリーンは海洋ごみ問題に取り組むための第一歩です。

砂浜に落ちている無数のプラスチックごみは、波や紫外線で分解されると微小な欠片となります。海中を漂い、化学物質が溶け出すと、水質を汚染するだけではなく、海中の生物に取り込まれ、私たちの食物にまで影響を及ぼすともいわれています。ビーチクリーンは、こうしたリスクを減少させる手段のひとつです。

「ゴミフェス532ビーチクリーン」では、海をきれいにしたい!という共通の目的をもつ参加者が協力して砂浜のごみを拾い集めます。
どんなごみが落ちていたのか、報告し合い発見し合うことで、仲間とのつながりを一層深め、楽しみながらごみ問題の解決を目指しています。

ごみはごみ箱に捨てたらおしまい、ではなく、循環させて形を変えればごみが価値あるものに変わります。
リサイクルや再利用、持続可能な消費、エコフレンドリーな選択など、自分のライフスタイルを循環型にすれば、毎日の生活がもっと豊かになるはずです。
何から始めたらいいの?どんなことをすればいいの?考えるよりやってみたい!という方はぜひイベントにご参加ください。

*掲載時の内容です。開催内容等の変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。

■第4回ゴミフェス532
主催:ゴミフェス532実行委員会
後援:鎌倉市
日程: 2024年5月26日(日)
開催時間:10:00~17:00
入場無料(一部有料コンテンツあり)
会場:
・MUJIcom ホテルメトロポリタン鎌倉 鎌倉市小町1-8-1ホテルメトロポリタン鎌倉1F
・きらら鎌倉(生涯学習センター) 鎌倉市小町1-10-5
・鎌倉市農協連即売所(レンバイ) 鎌倉市小町1-13-10
・リサイクリエーション慶應鎌倉ラボ 鎌倉市大町1-1-14 AK 大町ビル
公式HP   (外部サイト)
公式SNS (外部サイト)

地域情報発信クリエイター(鎌倉市)

鎌倉の海・街・人が大好き。海の恩恵と繋がるご縁に感謝し、ビーチクリーン活動をしながら海洋ごみの削減を目指しています。好きだからこそ伝えたい鎌倉の魅力を発信していきます!(2024年2月MVA/2024年7月MVA大賞受賞)

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