イチローの3000安打と500盗塁だけじゃない。今シーズンに達成されそうなマイルストーン[野手編]
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今シーズンも、メジャーリーグでは数多くのマイルストーンが達成されるはずだ。例えば、500盗塁はイチロー(マイアミ・マーリンズ)ら4人が到達できそうな位置につけている。安打、本塁打、盗塁などについて各選手の可能性を探ってみた。
●安打…2500安打に迫る4人のうち、到達は多くて3人か
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3000安打に届きそうなのはイチローだけながら、2500安打まであと200安打以内に迫っている選手は4人いる。そのうち、カルロス・ベルトラン(ニューヨーク・ヤンキース)の到達はまず間違いなさそう。シーズン50安打未満は、メジャーリーグ1年目だった1998年の16安打(14試合)だけだ。ジミー・ロリンズ(シカゴ・ホワイトソックス)はマイナーリーグ契約なので、まずはロースターに入る必要があるが、残り2ケタならクリアできるのではないか。ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)も有望。昨シーズンは故障によって119試合にしか出られず、145安打に終わったが、それまでは11シーズン続けて170安打以上を記録している。3人と違い、今シーズン限りで引退するデビッド・オティーズ(ボストン・レッドソックス)は届かない可能性が高い。彼のキャリアハイは2007年の182安打だ。イチローの3000安打に関しては、レギュラーではないためにどれだけ打席数を得られるのか読みにくく、いくつかある予測でも意見は割れている。
●本塁打…A-RODは700号に加え、ルース超えもあり得る
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アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)が史上4人目の700本塁打に達するのは、まず確実だろう。レギュラーに定着した1996年以降、15本塁打未満のシーズンは2013年(44試合・7本)しかない(2014年は出場停止処分によって全休)。27本塁打を打てば、ベーブ・ルース(714本)に並ぶ。史上9人目となるアルバート・プーホルス(ロサンゼルス・エンジェルス)の600本塁打は、来シーズンに持ち越されると見る。昨シーズンと同数で到達とはいえ、昨年11月に受けた右足の手術から完全に復活していないなかで、残り40本はハードルが高い。500本塁打に迫っている選手はおらず、最も近いエイドリアン・ベルトレー(テキサス・レンジャーズ)でも87本を必要とする。
●二塁打…史上15人目の600二塁打は、ビッグ・パピかプーホルス
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オティーズとプーホルスの通算二塁打は、現在1本差。今シーズン中には、2人とも、これまでに14人しかいない600二塁打に到達しそうだ。オティーズは過去14シーズン続けて25本以上を放ってきた。プーホルスは15年間のキャリアのうち、最も少なかった2013年でも19本を記録している。どちらが先に達成するは、予断を許さない。昨シーズンはオティーズが15本も多かったが、2014年はプーホルスが37本で、オティーズはそれより10本少なかった。ベルトレーとロドリゲスは届かないだろう。ベルトレーはシーズン40二塁打以上を2度(2007年・41本/2010年・49本)記録しているが、ここ5シーズンは30本台前半だ。ロドリゲスは1996年に54本を放っているものの、それと同数でも600二塁打には足りず、2009年以降は30本以上のシーズンすらない。三塁打はイチローが100本まで残り9本としている。2005年に12本、2006年には9本を打っていて、不可能な本数ではないとはいえ、到達は難しいだろう。昨シーズンは6本だった。
●盗塁…イチロー以外の500盗塁は、3人とも微妙
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4人が到達すれば、500盗塁の達成者は41人に増える。彼ら4人は皆、盗塁王を獲得したことがある。ただ、今シーズンの到達が確実なのは、残り2盗塁のイチローだけだ。カール・クロフォード(ロサンゼルス・ドジャース)はレギュラーではない上、故障も多い。ホゼ・レイエス(コロラド・ロッキーズ)は妻に暴行を働いた件で起訴されていて、4月4日に公判が開かれる。現在、MLB機構はスプリング・トレーニングへの参加を禁じており、無罪になったとしても、出場停止処分を科すはずだ。開幕から30試合の出場停止となったアロルディス・チャップマン(ヤンキース)が不起訴だったことを踏まえると、レイエスの出場停止はもっと長いのではないだろうか。ロリンズはここ7シーズンとも35盗塁未満だ。