ジャッジのホームランはオールスター後に限っても最多。後半の本塁打が次に多いのは!? 大谷は5位タイ
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、オールスター・ブレイクを迎える前に、両リーグ最多の34本塁打を記録した。後半に入ってから打ったホームランも、誰よりも多く、17本を数える。
後半のホームランがジャッジに次ぐのは、15本のジェイク・バーガー(マイアミ・マーリンズ)だ。前半の28.40打数/本(10本)に対し、後半は9.67打数/本。ブレイクした昨シーズンは、前半が12.68打数/本(19本)、後半は16.73打数/本(15本)だった。
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、前半が両リーグ2位の29本塁打、後半のここまでは5位タイの13本塁打だ。ナ・リーグに限ると、前半が1位、後半はバーガーに次ぐ2位となる。ホームラン1本当たりの打数は、12.76と11.54だ。短縮シーズンの2020年を除く過去5シーズンのうち、後半のホームランが最も多かったのは、2018年と2022年の15本。今シーズンの後半は、あと3本打つと、それを上回る。
後半のホームランが二桁に達している選手は、以下のとおり。基本的には、7月19日~8月29日のスパンだが、ミルウォーキー・ブルワーズとシンシナティ・レッズの選手は、8月30日のダブルヘッダー1試合目を含んでいる。ウィリー・アダメス(ブルワーズ)は、その試合の2回表に、後半10本目のホームランを打った。
後半に二桁のホームランを打ちながら、前半のホームランが一桁だったため、シーズン20本塁打にまだ達していない3人のうち、タイラー・フィッツジェラルド(サンフランシスコ・ジャイアンツ)とローレンス・バトラー(オークランド・アスレティックス)は、メジャーリーグ2年目のルーキーだ。現在はブレイク中――スパンの長さからすると一過性の可能性もあるが――と言っていいだろう。
あとの1人、コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、メジャーリーグ2年目の昨シーズンに新人王を受賞した。今シーズンの前半は、打率.213と出塁率.301、5本塁打と18盗塁。後半に入ってからは、打率.260と出塁率.338、12本塁打と3盗塁を記録している。
一方、前半に両リーグ3位の28本塁打を記録したガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)は、後半のホームランが5本にとどまっている。キャロルと同じく、ヘンダーソンも昨シーズンの新人王だ。
この2人は、2019年のドラフトで指名され、2022年の夏にメジャーデビューしたことも、共通する。ドラフトの指名順位は、キャロルが全体16位、ヘンダーソンは2巡目・全体42位。2巡目のトップだ。この年、全体1位の指名権を持っていたオリオールズは、アドリー・ラッチマンを指名した。