ゴルバチョフ死去。欧州要人の反応は
ソ連最後の書記長、ゴルバチョフ元大統領が死去した。
欧州の要人はどのような反応を示しているか。
フランスのマクロン大統領は「平和の人、ミハイル・ゴルバチョフ氏の死去に哀悼の意を表します。彼の選択は、ロシア人に自由の道を開きました。彼がヨーロッパの平和に尽力したことが、私たちの共通の歴史を変えたのです」とツイートした。
英国のジョンソン首相は、ツイッターで「冷戦を終わらせた彼の勇気と誠実さを、私はいつも尊敬してきました。ウクライナでプーチンが侵略しているいま、ソビエト社会の開放に向けた彼のたゆまぬ努力は、私たち全員の模範であり続けています」と表明した。
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、「ミハイル・ゴルバチョフは、信頼され、尊敬されるリーダーでした。彼は冷戦を終わらせ、鉄のカーテンを崩壊させる決定的な役割を果たしました。自由なヨーロッパへの道を切り開いたのです。
この遺産は、私たちが決して忘れることのできないものです。安らかにお眠りください」とツイートした。
他にも、グテーレス国連事務総長は、「彼は誰よりも冷戦の平和的終結に貢献した」と称えた。
バイデン大統領は「もう一つの未来が可能であることを見抜く想像力と、その達成のために自分のキャリアを賭ける勇気」を持った稀有なリーダーだったと声明で述べた。
プーチン大統領はというと、現段階では深い哀悼の意を表明しただけである。
彼によれば、ソ連の消滅は「20世紀の地政学的大惨事」なのだ。ゴルバチョフへの評価が高いはずはなく、今後どのような「追悼」がなされるのか、注目する必要があるだろう。