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味噌を知って料理を制す?!今更聞けない味噌の基本と種類を専門家が解説

発酵・フードデコレーターRisa献立迷子サポーター

こんにちは!

発酵を切り口に食生活と心を彩る、発酵・フードデコレーターのRisaです。

今回は、実は勘違いされていることが多い「味噌の基本」について、つづっていきます。

Q.煮込み料理に合うお味噌って?の答えは、記事の最後に!

<これを読むと…>
・味噌選びがしやすくなる
・料理への使い方が理解できる

<味噌ってどんな調味料?>

普段何気なく使っているお味噌…ですが、何で出来ているかご存じでしょうか?

味噌は、麹、大豆、食塩(、水)を原料としています。

麹とは、穀物にコウジカビという生物が繁殖したもので、このコウジカビの酵素によって分解が起きることで、お味噌ができあがります。

種類により差がありますが、味噌は、原料からコウジカビが作り出した「甘味や旨味」が凝縮した「天然の旨味調味料」と言えます。

<味噌の種類とその違い>

全国でよく使われるお味噌は4つ。

米味噌→全国的に一番多い
豆味噌→赤だしとも呼ばれることが多く、東海地方でよく食べられる
麦味噌→九州地方でよく食べられる
合わせ味噌→種類の異なる味噌を2種類以上混ぜたもの

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ここで問題!これは何味噌でしょうか?

大豆、米麹、塩 から成るお味噌

答えは、豆味噌ではなく、米味噌なんです。

お味噌は、何の麹を使うか?で種類が変わります。先ほどの問題で出したのは、米麹を使ったお味噌なので、米味噌が答えになるわけです。

米味噌→大豆、米麹、塩
豆味噌→大豆、豆麹、塩
麦味噌→大豆、麦麹、塩

全てに大豆は使われていて、麹が何か?で変わるんですね!

<結局それで何が変わる?>

麹の種類が変わると何が変わるのか?……

その答えは、甘味や旨味、香りが大きく変わってきます!

詳しくみていきましょう!

米味噌→麹 米を使うのでまろやかな甘味が味わえる。米の糖をエサに作られる華やかな香りが特徴。
豆味噌(赤だし)→麹 大豆のみを使うのでとにかく旨味が強い。
麦味噌→麹 麦を使うので甘味と香ばしさがある。麦の糖をエサにして作られる華やかな香りも味わえる。

つまり、米味噌と麦味噌は甘さや香りも味わえるお店なのに対し、豆味噌は旨味に特化したお味噌と言えます!

<種類別使い分けで料理を楽しく・おいしく>

では、それぞれどんなお料理に向いているのか?を簡単に例をご紹介します。

米味噌、麦味噌→甘味や香りを味わうお味噌汁

味噌炒めや豚肉の味噌漬けなど甘味も香りもたつと美味しいもの…など

ドレッシングなどのタレに使うのもオススメ!
ドレッシングなどのタレに使うのもオススメ!

豆味噌→さばの味噌煮やミートソースの隠し味など、コクがあると美味しい煮込み料理

ハンバーグや餃子の餡など、旨味があるとより美味しいお肉料理…など

お肉には1%ほど入れると旨味が底上げされてオススメ!
お肉には1%ほど入れると旨味が底上げされてオススメ!

本日は、お味噌の種類や特性とその使い分けについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ご自宅にあるお味噌は何味噌ですか?お味噌汁以外にも使い道はたくさん!

ぜひ、特性を生かした使い方でおうちごはんをアップグレードさせてくださいね♪

煮込み料理に合うお味噌の答えは、豆味噌でした!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

発酵•フードデコレーターRisa

献立迷子サポーター

【献立にもう悩みたくない!方この指とまれ!】 献立を時短にきめるお手伝い!調味料メーカー11年勤務!調味料を知り尽くし、生み出してきたレシピ数は約1.6万品越え!!おうち調味料を使って簡単に作れる時短レシピを元に、献立に悩まなくなるノウハウをInstagramで発信中【経歴】中学生の頃から食品メーカーでの開発職を目指し、大学院まで食品化学を専攻。研究テーマは麹。現在は、3歳6歳の兄弟の母。食品メーカーで働きながら、時短献立講座を主宰〈保有資格〉フードスペシャリスト、乳幼児食指導士、惣菜管理士、ショコラアドバイザー、食品表示管理士、薬膳アドバイザー、食生活アドバイザー…など

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