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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動 !Part302:互いの年齢確認は必須?!他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

今日も見に来てくださって、ありがとうございます。

韓国ドラマを見ていると、日本人にはちょっと不思議に感じられるシーンが出てくることがありますね。

このシリーズでは、そんな韓国ドラマの不思議を深掘りしちゃいます!

そして、その背景にある韓国の文化や社会事情なども紹介していきますよ☆

ぜひ、一度読んでいただけると嬉しいです^^

今回はどんな不思議が出てくるでしょうか~?

さっそく見ていきましょう!

「互いの年齢確認は必須?!」

日本人同士だと、初対面の相手にすぐに年齢を聞くのは失礼かなと躊躇することも多いのではないでしょうか?

しかし、韓国では初対面の相手に対して、むしろ積極的に年齢を尋ねます!

その理由には、儒教の教えが現在も強く残っていることが関係しているんですね。

儒教では、「年上の人を敬う」ということをとても大切に考えています。

たとえ一歳でも差があれば、上下の関係をきちんと区別する傾向があります。

また、韓国ドラマのセリフよく出てくる「오빠(オッパ)」や 「언니(オンニ)」といった呼び方にも年齢が関係していますよ。

女性が自分よりも年上の男性を呼ぶときは「오빠(オッパ)」

女性が自分よりも年上の女性を呼ぶときは「언니(オンニ)」

男性が自分よりも年上の男性を呼ぶときは「형(ヒョン)」

男性が自分よりも年上の女性を呼ぶときは「누나(ヌナ)」

韓国では、このように区別して使われているんです。

「오빠(オッパ)」と「형(ヒョン)」は「お兄さん」という意味で、「언니(オンニ)」と「누나(ヌナ)」は「お姉さん」という意味ですね。

日本では自分の兄弟姉妹だけに使われますが、韓国では身内だけでなく、親しい年上の相手に対してもこのような呼び方をしますよ。

韓国ドラマには相手に年齢を尋ねるシーンが多く出てきますが、このような理由があったからなんですね~!

それでは、次の不思議です!

「何にでも『우리(ウリ)』をつけがち!」

韓国ドラマのセリフに耳を澄ましてみると、「우리(ウリ)」という言葉が頻繁に出てきます。きっと、みなさんも聞いたことがありますよね?

「우리(ウリ)」というのは、「私たち」という意味です。

韓国では、あらゆるものにこの「우리(ウリ)」をつけて呼ぶんです!

代表的なものに「우리 나라(ウリ ナラ)」という言葉があります。

直訳すると「私たちの国」です。

韓国の人たちは自国である韓国を指すとき、「한국(ハングク)/韓国」よりも「우리 나라(ウリ ナラ)」を使うことが多いですよ。

ほかにも「우리 엄마(ウリ オンマ)」や「우리 아들(ウリ アドゥル)」もよく使われます。

直訳するとそれぞれ「私たちの母」、「私たちの息子」です。日本語でいえば、「うちの母」や「うちの息子」といった感じですね。

さらに「우리 학교(ウリ ハッキョ)/私たちの学校」に「우리 회사(ウリ フェサ)/私たちの会社」、「우리 동내(ウリ トンネ)/ 私たちの町内」などなど…

とにかく「우리(ウリ)」をつけて呼ぶことが多いんです!

韓国の人たちにとって、この「우리(ウリ)」というのは、身近な人や物に対して親しみや愛情を込めてつける愛称のようなものなんですね。

つまり、「우리(ウリ)」をつけて呼ぶということは、その相手や物に対して愛情を持っているという証です。

友達になりたての相手や新しい職場の同僚などに「우리(ウリ)」をつけて呼ばれると、「自分も仲間として認めてもらえたんだ!」と嬉しく感じるんだそうですよ。

このように「우리(ウリ)という言葉ひとつで、人と人との関係を見ることもできるんですね。

これは、人とのつながりや絆を大事にする韓国らしい表現ですよね!

つづいてはこちら~!

「気軽に改名しちゃう?!」

みなさんは、「改名」を考えたことってありますか?

日本では、よっぽどのことがない限り改名を考えることはないですよね。

しかし、韓国では、なんと50人に1人は改名しているといわれているんです!

これだけ多いと、韓国ではそんなにも簡単に改名をできてしまうのかと思ってしまいますが、改名手続きをするには、まず裁判所に書類を提出しなければなりません。

犯罪歴などがあると審査を通らない場合もありますが、たいていの場合は審査が通り、希望した名前に改名することができますよ。

改名する理由は人によってさまざまですが、姓名判断などの占いで見てもらい、今の名前よりもっと運勢がいい名前にしたいという人が意外にも多いんだそう。

また、日常生活のなかで漢字を使うことは滅多にない韓国ですが、名前には漢字が使われていることが多いです。

そのため、名前の読み方は変えずに漢字だけ変えるという人もいるといいますよ。

名前を変えるというのは、そう簡単に出来るものではないというイメージを持っていたので、この感覚にはビックリです!

いかがでしたか?

今回の不思議からも、韓国ならではの文化や日本人にはない感覚というものが見えてきましたね!

こういった文化を知って韓国ドラマを見ると、より深く作品を楽しめるのではないでしょうか^^

それでは、また次回もお楽しみに~♪

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韓国語講師/YouTuber

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