メルカリの救世主となるのか?個人アクティビストからの提言 メルカリリブートドットコム
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/01760784/title-1715226613094.jpeg?exp=10800)
KNNポール神田です。
個人アクティビストとしての田端信太郎氏が、フリマアプリの『メルカリ』の創業者でもある山田進太郎氏に『アメリカ事業の撤退』を提言している。
■個人アクティビストからの提言『米国事業から撤退せよ!』
メルカリの山田進太郎氏のキャリアを、羨ましく見ていたという山田進太郎氏よりも年上の田端信太郎氏。
サラリーマンの営業として頭を下げている間に、同年代の山田氏は連続起業家として輝かしい活躍をしている…という。しかも名前も同じ『しんたろう』だ。
…とはいえ、田端信太郎氏のキャリアもNTTデータ>リクルート>オンザエッヂ(ライブドア)>コンデナスト(ヴォーグ)>スタートトゥデイ(ZOZO)>フリーランス>株式会社田端大学校 と輝かしいスーパーサラリーマンであり、サラリーマンから程遠い筆者からすると、とても輝かしいキャリアである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/田端信太郎
田端信太郎がすごいのが、サラリーマン時代からやりたい放題やり通してきていることだ。中でも、リクルート時代の『R25』の立ち上げには、筆者もフリーペーパー事業の出身なので、とても関心が高かった。まだ20代なのにしっかりとしたロジックでフリーペーパー事業の本質を語る姿に感動したほどだ。都内のいたるところで手にできる『R25』というメディアにメディア野郎の一人として、とても眩しかった。
それから一方的に彼をウォッチしてきているが、ライブドア事件に揺れた頃には、韓国の『オーマイニュース』を模した『ライブドアPJニュース』などに筆者も参加し、田端信太郎氏のリポートライン下での仕事だったと思う。それでも、自分が発掘した記事が書けるという意味あいでは、このYahooニュースエキスパートと同様のしくみであった。
ZOZOの執行役員として田端氏は参画するが、その頃の前澤氏の代表者の持つ『担保株式借り入れ』の件でヒヤヒヤしていた経験から、今回、山田進太郎氏の『野村信託銀行』らからの『担保株660億円』について、詳しく追及している。
![出典:メルカリリブート.com](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/01760784/image-1715226786290.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
株式を担保に銀行から借り入れをすると、メルカリの株単価が下がると担保の価値も下がってしまうからだ。すると山田進太郎氏の内情も厳しいと推測している。
■メルカリ株3万株を所有する田端氏の提案『メルカリリブート.com』5,190万円の出資?
田端氏が個人アクティビストとして、活動の決意を物語るのが、ドメインまで取得して公開しているブログによる提案書だ。
https://mercari-reboot.com/
いかに肝いりなのかは、このサイトをみるだけでよくわかる。
それだけではない、本人が3万株所有の株主とすると、4月19日の株価1,730円で購入したとすると、現金だと5,190万円分の資金が必要である。
そして、メルカリの株主総会9月への議決権がないとすると、2024年4月以降の取得が考えられる。
![出典:メルカリリブート.com](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/01760784/image-1715227137676.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
一方、今回の提案で、メルカリの株価が上がれば、田端氏の保有株式には上昇分の3万倍のリターンを生むこととなる。
■アメリカ事業からの撤退を提案
![出典:メルカリリブート.com](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/01760784/image-1715227340672.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
メルカリにとって、いや、山田進太郎氏にとってもアメリカ市場での成功は悲願でもあり、そのためにメルカリを創業したといっても過言ではないだろう。元GREEでのUS責任者であった青柳直樹氏(ライドシェアnewmo)をメルカリに招聘したり、元Googleのジョン・ラーゲリンをメルカリUSのCEOへ置いた。
田端氏はメリカリUSのジョン・ラーゲリン氏の解雇も提案としていれており、メルカリの国内の新サービス『メルカリハロ』への経営資源集中を訴える。
国内でのスポットワークではスタートアップの『タイミー』が最大で700万人登録であり、逆転できるタイミングがあるとすれば今だという考えだ。
そして、株主への配当や株主総会のハイブリッド化を提案している。個人アクティビストとしての提案に対して、メルカリはどう対応するのだろうか?
現在のメルカリの株価はこちらだ。2024年5月8日
1782円
時価総額 2,906億円
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4385.T
メルカリ決算資料
https://about.mercari.com/ir/library/results/