ガマズミの実を使って作るルビー色の果実酒
* ガマズミとは?
ガマズミは里山などの低い山の明るい林や草原に生えるレンプクソウ科の落葉低木です。
日本の山野に広く自生しています。
樹高は2〜3メートル程度と樹木としてはそれほど高くは有りません。
葉は手のひら程度の大きさで丸い形をしています。
葉は秋には枯れて落葉します。
6月頃に白い花が咲き、秋から初冬にかけて小さな実が赤く熟します。
熟した赤い実は葉が落葉した後も脱落すること無く初冬辺りまで残ります。
この赤く熟した実は食べる事ができます。
味は甘酸っぱく野生の樹木に成る果実の中では美味しい部類に属します。
但し、ひとつひとつの実が小さく、その割に中の種子が大きいので可食部は少ないです。
食べる時は中の種を出しながら食べるのですが、これが結構面倒臭いです。
このようなガマズミの実の利用方法として美味しくてお手軽に出来るのが果実酒です。
* ガマズミの実の採取方法
熟した実は触っただけで落ちやすく、つまんだ時につぶれやすいので、実を受ける適当な入れ物を用意すると良いでしょう。
カップを採ろうとする実の下にあてがっておくと実を落とさずに上手く採り集める事が出来ます。
熟した実は柔らかくつぶれやすいのでカップに入れたまま持ち帰ると良いでしょう。
* 果実酒の作り方
持ち帰ったガマズミの実には柄などのゴミが混じっていますので丁寧に取り除きます。
ゴミなどが取り除けたら流水で軽く洗います。
表面についた水気は完全に乾かします。
ガマズミの実の他に用意するものはホワイトリカー、氷砂糖、密栓できる容器です。
用意する容器の大きさは漬け込むガマズミの実の量に合わせます。
大抵の果実酒づくりに言えることですが、甘いのがお好みで無くとも氷砂糖はたとえ少しでも良いので入れたほうが果実酒の熟成の為には良いようです。
ガマズミの実を容器に入れてから氷砂糖を適宜入れてホワイトリカーを注ぎ込みます。
熟成期間は常温保存で1ヶ月以上は必要です。
出来れば半年以上置いておくほうが味がまろやかになって良いようです。
* 試飲してみました
仕込んでから約2ヶ月間、キッチンの食器棚の中で保管しておいたガマズミ酒です。
出来れば半年以上置いておくほうが味がまろやかになって良いのですが仕込んでから1〜2ヶ月でも美味しく頂けます。
ストレートでもいけますが、お湯割りや炭酸割りにすると美味しく頂けます。