【京都市】右京区「嵐山」天龍寺・塔頭「弘源寺」で弘法大師空海の直筆の扁額を見る!
天龍寺・塔頭『弘源寺』
世界遺産『天龍寺』は、嵐山観光の中でもメインに訪問する場所の一つではないでしょうか?
秋の装いが少しづつ見られる季節になりましたね。コロナ禍の「天龍寺」さんはまだ人がそう多くなかったですが、秋には観光客で毎年賑わいます。
『天龍寺』開祖である「夢窓国師」。その三世の法孫にあたる禅師である玉岫禅師により「弘源寺」は開山されました。
枯山水の「虎嘯の庭」、毘沙門天(重要文化財)を祀る毘沙門堂、竹内栖鳳とその一門(上村松園・西山翠嶂・徳岡神泉・小野竹喬ほか)の作品、また小倉山墓地には向井去来の墓と西行法師ゆかりの井戸などがあります。
弘源寺(こうげんじ)は臨済宗天龍寺派大本山天龍寺の塔頭寺院です。 永享元年(1429)室町幕府の管領であった細川持之公が、天龍寺の開山である夢窓国師の法孫にあたる玉岫禅師を開山に迎え創建し、持之公の院号をもって弘源寺の寺号としました。細川家は清和源氏の流れをくみ、足利家より分かれた細川家9代が当寺の開基持之公にあたります。 創建当時は小倉山の麓に位置し北は二尊院、南は亀山にいたる広大な寺領を有していましたが、幾度かの火災に遭遇し変遷を重ね、明治15年に末庵である維北軒と合寺しました。(HPより)
まず、門をはいると、信楽の狸さまがお迎えくださいます。素敵な日本庭園を通り過ぎ、毘沙門堂へ向かいます。
毘沙門天立像
重要文化財である毘沙門天立像が飾られている「毘沙門堂」。
弘法大師空海直筆の扁額
掲げられている扁額は弘法大師空海の直筆と伝えられているそうです。
毘沙門堂の天井には日本画家初代藤原孚石筆による四季草花48面の絵画が描かれており、雄大です。
祀られている毘沙門天像はインドの仏師によって作られたもので、中国を経て日本に伝えられ、最初は比叡山の無動寺にありましたが、弘源寺に迎えられました。
本像は比叡山無動寺伝来という伝承をもっています。不動明王を本尊とする無動寺の本堂は現在でもその両脇の間にいくつかの施入像を置き、『門葉記』によれば少なくとも中世にはそこに毘沙門天像のあったことが知られております。その後、般舟院、嘉祥寺を経て、永享元年(1429)に開かれた弘源寺にもたらされたと伝えられ、当寺が正保二年(1645)天龍寺内に再興されたとき本像も移されました。そのころは破損が目立っていたようで、足柄銘によればそれから数年後の慶安四年(1651)に修理されたました。表面の彩色はこの折に施されたものが多くの部分を占めていると推定されております。(HPより)
弘源寺 秋の特別拝観
2021年10月9日(土)〜12月5日(日)の期間、秋の特別拝観できます。
毘沙門天立像や枯山水庭園「虎嘯の庭」、竹内栖鳳とその一門(上村松園・西山翠嶂・徳岡神泉ほか)など文化勲章受章画家の日本画等を公開していますので、ススキや紅葉が色づき綺麗なこの時期に是非、訪問されてみてください。
弘源寺
住所:京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町65
TEL:075-881-1232
HP:http://kogenji.jp/