【フォトギャラリー】NBAグリズリーズの渡邊雄太が11得点の大活躍でロースター入りに大きなアピール!
NBAメンフィス・グリズリーズの渡邊雄太が10月6日(日本時間7日)にテネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムで行われたインディアナ・ペイサーズとのプレシーズン戦に出場。20分46秒プレーして、11得点、3リバウンド、1ブロックと攻守に渡る活躍でチームを勝利に導き、試合後のヒーローインタビューにも選ばれた。
「昨日の試合でコートに出て10秒くらいでダンクを叩き込まれて、最悪な形でプロ生活のスタートを切ったけど、そのおかげで何も恐れることなくプレーできた」と地元記者の囲み取材に英語で応じた渡邊は、前日とは別人かのような生き生きとしたプレーでチームに勢いを与えた。
3Q終盤に出番を与えられた渡邊は、コートに出て早々に2010年に新人王に輝いたタイリーク・エバンスのシュートを防ごうとするなど積極的なプレーを見せる。3Q終了間際には相手選手のシュートを豪快にブロック。「まずはディフェンスから」と日頃から口にしているように、守備でリズムを作り上げた。
4Q開始30秒過ぎには相手チームからボールを奪うと、自らゴールまでボールを運び、NBAプレシーズン戦初となる得点を上げた。
昨日の試合後に「今度は自分がダンクを決めて、やり返す」とチームメートに誓った渡邊は、4Q7分過ぎにはダンクを決めて公約も達成。攻守に活躍する渡邊のプレーはファンの心も掴み、渡邊が良いプレーをする度に大きな歓声が上がった。
「シュートを決めるとファンが大騒ぎして、チームメートも喜んでくれた。彼らの声援から力を与えられて、最高に楽しかった」
最高の見せ場は91対94と3点差を追う試合残り13秒から。タイムアウトを取ったグリズリーズのBJ・ビッカースタッフ監督が、同点のチャンスを渡邊の手に託すと、ボールを受け取った渡邊は見事にスリーポイントシュートを沈めて試合をオーバータイムに持ち込んだ。
「とても大きなプレーを決めてくれた。彼のチームメートもユータの活躍をとても喜んでいるし、彼自信も楽しそうにプレーしている。こんな瞬間のために選手たちはプレーしているんだ。ユータの努力が報われた瞬間を皆で喜んだ」とビッカースタッフ監督は目を細めて、 「ユータはコートのあらゆる場所をカバーできる。スピードがあり、腕も長いので、2つの場所を同時に守れるかのようだ。優れたウィークサイド・ディフェンダーでもある」と渡邊のプレーを褒め称えた。
オーバータイムに入ってからも5分フル出場して、チーム最多タイとなる4得点で勝利に貢献した渡邊。
前日は地獄を味わった男が、この日は最高のパフォーマンスで一躍チームのヒーローとなり、目標に掲げるNBAロースター入りに向けて大きなアピールに成功した。