朝倉未来は「どうも思わない」萩原京平戦で何を見せる!? 10・2『RIZIN LANDMARK』
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/takaokondo/00254521/title-1629674630554.jpeg?exp=10800)
現役続行を決めた理由
「ファンの方からの(闘い続けてほしいとの)声が予想以上に大きかったこと。それと自分の可能性を、もう少し信じたいと思ったからです。
クレベル(・コイケ)戦の前の1カ月間、死に物狂いでトレーニングをやりました。それを半年、1年と継続することで、成果が出るんじゃないかと。
(目指すところは)斎藤(裕)選手、クレベル選手にやり返すこと。応援してくれるファンは、それを願ってくれていると思う。実現させたい」
朝倉未来は、現役続行を決めた理由をそう話した。
6月13日、東京ドーム『RIZIN.28』で朝倉はクレベルに三角絞めを決められ完敗した。その直後には、現役引退を匂わせる発言をしていたが翌日に撤回している。すでに気持ちも吹っ切れたようで、彼は新たな目標に向け前進し始めている。
8月21日、埼玉県川口市・ベルヴィ武蔵野においての記者会見でRIZINの新イベント開催が発表された。
『RIZIN LANDMARK 』─。
10月2日に都内で開かれるこのイベントは、無観客が基本。有料ライブ配信でファンに闘いを届ける新たな形式だ。その記念すべき第1回大会のメインエベントで、朝倉未来が再起戦に挑む。対戦相手は、かねてから朝倉を挑発していた萩原京平。
![(提供:RIZIN FF)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/takaokondo/00254521/image-1629638788077.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
萩原の挑発に朝倉は
両者は、この日の記者会見に出席。
萩原が先に口を開いた。
「(試合が決まって)ワクワクしている、最高の気分。ここは、しっかり勝って次のステージに進みたい。
この大会が終わった後に(朝倉が)ABEMAで素人をいじめるクソつまらない企画<朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円/10月31日>をやると聞いて腹が立った。そんな舐めた考えをしている奴はフルボッコにしてやります。そもそも俺と試合をして無事に帰れると思うなよ。甘い考えを叩きのめしてやる!」
この後、「萩原選手の挑発に対してどう思うか?」との質問がメディアから朝倉に飛ぶ。
静かな口調で彼は答えた。
「どうも思わないですね。(萩原とは)だいぶ実力が違うと思うんで何を言われても気になりません。やってみればわかるんじゃないですか。
圧勝しようと思っています。というか、圧勝しないとダメでしょ。それくらいの相手という認識です」
煽る萩原と、熱くなれない朝倉。
この後も質疑応答が続いたが、噛み合わぬ印象は拭えなかった。
![サングラスをかけ朝倉を挑発する萩原京平。左は『RIZIN LANDMARK』をライブ配信する「U-NEXT」の代表取締役社長・堤天心氏(写真:RIZIN FF)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/takaokondo/00254521/image-1629639654358.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![再起戦に向けての想いを話す朝倉未来。右はRIZIN CEO榊原信行氏(写真:RIZIN FF)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/takaokondo/00254521/image-1629640049675.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
3歳違い(朝倉が年上)の二人の間には、大きなキャリアの差が存在する。
朝倉は、『THE OUTSIDER』で2階級制覇を果たし、RIZINのリングで8勝2敗、メインエベンターとして活躍してきた。対して萩原は、プロ総合格闘技戦績5勝3敗。トップファイターとの対戦経験もない。
いくら挑発されても乗れなかった。朝倉にとって萩原は「再起戦には手頃な相手」に過ぎないのだろう。
とはいえ、対戦相手の研究は怠っていない。
「右ストレートはノーモーションでいいのを打ってきます。それに打たれ強くて目もいい。あと、右の膝蹴りと見せかけてストレートパンチを放つ時もあります。だから、(萩原の)すべての動きに反応することなく見極めて闘っていきたい」
そう分析して続ける。
「ストライカー同士の対決と言われますが、グラップリング力、寝業などすべてにおいて俺の方が上。総合格闘技は相手の弱いところにつけ込む競技。相手は殴り合いたいと言っていますが、展開がどうなるかはわからない。
削り切ったところを打撃で仕留めてもいいし、勝利への持って行き方の選択肢はいろいろある。これは、相手の出方を見て決めます」
この一戦は萩原にとって、成り上がるためのチャンスファイト。破壊力のある打撃で一発を狙うことだろう。それでも、朝倉が負ける可能性は極めて低いように思う。「9-1」で朝倉優位と見る。
「持久力をつける。フィジカルを上げる。技術を向上させる。いまは、いろいろなトレーナーをつけて、すべての面を改善している。パンチの打ち方一つから変えている段階」
現状をそう話す朝倉は、再起戦の先を見据えている。
年内に、王者・斎藤裕と挑戦者クレベル・コイケの「RIZINフェザー級タイトルマッチ」が実現するだろう。その勝者に朝倉は挑みリベンジを果たすつもりでいる。そのためには萩原に負けるわけにはいかず、以降の試合でも勝ち続けねばならない。
朝倉未来の本気の挑戦が始まる─。
なお、『RIZIN LANDMARK』では、朝倉未来vs.萩原京平を含め5~6試合が行われる予定。記者会見では次の2試合が既に決まっていることも発表された。
![(提供:RIZIN FF)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/takaokondo/00254521/image-1629643425314.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![(提供:RIZIN FF)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/takaokondo/00254521/image-1629643480805.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)