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強いのはリーダーだけじゃない! チーム藤井「最年少+1」第4回ABEMAトーナメント決勝進出!

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月11日。第4回ABEMAトーナメント準決勝、チーム藤井-チーム菅井戦がおこなわれました。

 1局目は藤井二冠-深浦九段戦。結果は深浦九段の勝ちでした。ここまで5連敗と不振だった深浦九段が、スーパーエースを相手に勝利をあげるという、劇的な立ち上がりとなりました。4局目で両者は再戦し、そちらでは藤井二冠が雪辱しています。

 2局目は伊藤四段-菅井八段戦。中終盤で形勢が四転五転する大熱戦となり、最後は伊藤四段が制しました。現役最年少の新鋭が相手のリーダーを降し、結果的にはこの一番の勝敗が大きかったかもしれません。6局目で両者は再戦し、また大熱戦となりましたが、そちらでは菅井八段が雪辱しています。

 精鋭揃いのチーム藤井の中で、実はここまで一番のポイントゲッターは、プラスワン、オーバーエイジ枠(?)の高見七段です。本試合3局目では郷田九段、5局目に菅井八段を降して2勝をあげました。

 7局目、藤井二冠は郷田九段と対戦。最後はリーダーが締めて、5勝2敗でチーム藤井が準決勝を制しました。

 4月からずっと長きにわたって放映されてきたABEMAトーナメント。頂点に立つのはチーム藤井か、それともチーム木村か。次週9月18日にいよいよ最終決戦を迎えます。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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