【葛飾区】美しすぎる水辺の鳥たちが冬の水元公園を舞う!いま園内で見やすい野鳥たち。カワセミもいます!
葛飾区が誇る水元公園は、現在美しい野鳥を見られる絶好のシーズンを迎えています。
樹木の葉が落ちる冬は鳥たちを眺めやすいうえに、今だけ見られる冬鳥もたくさん飛来しています。
バードウォッチャーに人気の鳥を見られる、最近の園内のおすすめスポットをご紹介します。散歩やジョギングをしながら、気軽に楽しめますよ。
1. 冬の使者、カモでにぎわう小合溜
まずメインゲートから「噴水広場」の左に伸びる遊歩道へ進み、小合溜の水景色を眺めます。すると水上には冬の風物詩のカモがいっぱい!
ユーラシア大陸の北部で過ごしたカモたちが、越冬のために長い長い距離を飛んで、水元までやってきたんだ…と感慨を覚えます。
このエリアでは、ヒドリガモやキンクロハジロといったカモが多く見られます。
冬はカモにとって恋の季節に当たるため、オスは美しい色の「繁殖羽」をまとって、メスにアピールします。派手な姿のカモは、来園客の目も惹きつけます。
ヒドリガモのオスは、頭部が明るい赤茶色で額が白く、水の上にいてもひときわ目立ちます。「ピューイ」という澄んだ鳴き声も可愛いです。ぜひ聴いてみてくださいね。
キンクロハジロは目が金色。頭や背中、胸や尾の色は黒。翼の部分に白い帯が入っているため、この名前になっています。わかりやすいですね。
繁殖羽のオスは、頭の後ろの黒い羽が長く伸びています。まるで武士のちょんまげ姿のようで、風格があります。
2. 一番人気!カワセミが出没する水路
小合溜を右手に見ながら遊歩道を北へ進むと、メタセコイアの森が広がっています。
その手前にある橋の周囲は、カワセミを見られるスポットとしてバードウォッチャーに人気です。
カワセミが訪れるのは、橋の左右の水路のまわりです。
水中の魚を捕獲するために、岸辺の杭や木の枝、あるいは橋の部品のコンクリートやパイプなどに留まって、じっと水面を見つめています。
キラキラ光る青い羽のカワセミがすばやく水中へ飛び込む姿は、一見の価値あり。「青い宝石」という異名も納得の美しさです。
魚を狙ってじっとしているときのカワセミは、お腹のオレンジ色も目立ちます。青とオレンジの対照的な色合いを目印に、そっと水路の周囲を覗いてみてください。
カワセミが特に頻繁に姿を現す時間は朝と夕方。同じ狩場を何度も訪れるので、ゆっくり待つのがオススメです。
3. 大きなサギたちが舞う睡蓮池
小合溜に架かる水元大橋を渡って、南側にも足を運んでみましょう。
「はなしょうぶ園」の野外ステージが立つ広場の奥には、睡蓮池があります。
現在睡蓮は冬枯れていますが、見通しがよくなった池には、白いダイサギやコサギ、青灰色のアオサギがやってきます。冬の睡蓮池は絶好の「サギ観察エリア」です!
体長が1メートル近くもあるダイサギやアオサギが、大きな翼を羽ばたかせたり、長い足で歩く様子は、迫力そのもの。少し小柄なコサギも可憐です。
池の中をひたひたと歩くサギたちが、長いくちばしで水中の魚などを捕まえる瞬間は、とにかくダイナミック。絵になります。
優美なサギの姿を、開けた空間で間近に見られるのが、冬の睡蓮池の魅力です。
寒さに負けずに水元公園を歩けば、あちこちで美しい野鳥に出会えます。
防寒対策を万全に整えて、ぜひ出かけてみてくださいね。小型双眼鏡などを持参するのもオススメです。
名称: 都立水元公園
所在地: 東京都葛飾区水元公園
開園時間: 常時開園
入園料: 無料
アクセス: JR常磐線・東京メトロ千代田線 金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index041.html
【関連記事】
【葛飾区】カワセミがやってくる風雅な池!冬こそ行きたい小菅東スポーツ公園の日本庭園(2022/1/25)