日本に1-4● 韓国に1-0○ ペルー代表監督が語る「両国の違い」 もう一回対戦できるならどちらと?
6月の国際Aマッチウィークが終わった。ここ数年恒例となっている「2カ国を招待し、日本・韓国とクロスする形式で対戦する」という形式で進行したスケジュール。ペルーは1勝1敗の成績で日程を終えた。
6月16日 韓国戦 1-0で勝利
6月20日 日本戦 1-4で敗戦
6月の韓国代表 場外で起きた2つのこと 「祝われないA代表デビュー」「選手と連絡つかず」
ちなみに日本に敗戦を喫したペルー、16日の韓国戦はシュート数で相手に6本上回られる(7:13)劣勢ながら、前半11分にブライアン・レイナが決めた1点を守り切るというゲームを演じた。
フアン・レイノソ・グズマン監督は両国をどう見たのか。
試合後の会見では4失点を喫しての敗戦に対しショックが大きかったのか「まだ日本戦を振り返るにはちょっと時間が必要」といいつつ、こう語った。
「前日会見でも話したが、韓国のほうがよりバーティカル(縦の)な攻撃が多い印象。金曜日の試合(16日@釜山)ではうまく対応できた。日本は攻撃のトランジション(「転機」あるいは「移行」)の中でスペースを見つけていく印象。サッカーというのは今日のような結果に終わることもある。様々なトレーニングを重ねながらいい試合が出来るようにしたい」
じつのところ、カタールW杯では日本がむしろボールを奪ってからの縦の攻撃(カウンター)が奏効し、韓国はポゼッション(韓国メディアでいう「ビルドアップ」)を志向していた。ペルーの監督が観る限りでは、カタール大会当時とは「逆」ということになる。あるいは「既存のイメージに戻った」というところか。そもそもは相手あっての話、という面もあるが。
4年間のピークであるべき大会が終わってまだまだ4戦目。様々なことを試す時期、ということか。はたまた、そろそろ来年1月のアジアカップを展望し始める時期と解釈すべきか。
余計なお世話だろうが、韓国は大きな決心をもってカタール大会で「ポゼッション志向」に転換したが、これが再び伝統的な「縦の攻撃」に戻るのか。ユルゲン・クリンスマン監督選定時に「カタール大会のスタイルの継承」がどうなるのか、その点が後回しになっていただけに、興味深い点だ。
ちなみにペルーのフアン・レイノソ・グズマン監督は20日の日本戦後の会見で、日韓両国についてこうも語った。
ーー日本と韓国、もう一度試合できるとしたらどちらとやりたいか。
「今日の試合の結果を見れば明らかだが…両国ともにW杯などの大会で結果を残している素晴らしいチーム。今後もアジアという大陸の代表としていい結果を出していくだろうと思います」
(了)