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リーグワン日程発表。いまは何が必要?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
ラグボー会の将来を左右するリーグ(写真提供JRLO)

 2022年1月に開幕するジャパンラグビーリーグワンの日程が10月4日、発表された。従来のトップリーグとは異なり、各クラブが興行権を持って地域化、社会化を目指す。責任企業を離れて法人化に踏み切るチームもあるなど、競技の価値向上へ舵を切った格好だ。

 各ディビションの日程は公式ホームページに掲載のPDF、リーグワン発足までの流れは本欄「誠実に映るか。ジャパンラグビーリーグワン、創設の舞台裏まとめ。【ラグビー雑記帳】」を参照されたい。

 本稿では、この日の会見での問答の一部を紹介する。玉塚元一理事長、森重隆副理事長、太田治常務理事も参加し、思いを伝えていたが、運営上の具体的な諸問題については東海林一専務理事が回答した。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――発表にここまで時間がかかったこと。その間の情報発信がなかったことについて。

「カーディング(試合日程の発表)は9月末に予定していました。その中で準備のところで申し上げますと、新しくスタジアムを獲得するところに手間がかかったところがございます。それがこのタイミングになっている要因。ファンの皆様にご説明できなかったことはお詫びを申し上げます」

——シーズンの締めくくりは海外とのクロスボーダーマッチがおこなわれるはずだったが、国内でのプレーオフをおこなうことになっている。背景は。

「クロスボーダーマッチは実現に向けて協議中です。(実現するにしても、リーグワンの時期よりも)間を置いてから実施する可能性が高くなってきた(夏以降という意味か)。春のリーグを締めくくるにあたり、大きな感動をファンの方に感じていただくにはこの時期のプレーオフは適切。(急場しのぎではなく)永続的であることを想定しています。前々から申し上げたように、ステージ1(2024年シーズンまでの黎明期)が色んなことを試す時期。それ以降は、よりよいやり方があれば進化していく可能性もある」

 この日のオンライン会見では、参加する24チームの選手が意気込みを明かした。以後は綿密かつファン目線の情報発信が待たれる。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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