「1組優勝でいい位置からスタートはできたんですけど、結局、藤井二冠を抜かないと」永瀬拓矢王座コメント
永瀬拓矢王座「(後手番で相掛かりの将棋となり)序盤で準備がない形になってしまったので、よくなかったのかな、と思います。(36手目)△8八歩に代えて△8六歩しかなかった・・・うーん、本譜の▲7四角成△同歩▲6四飛車△7五角で(51手目)▲5八金の局面が眺めてて確かににわるいのはわかったんですけど、それを理解できてなかったので△8八歩としてしまったんですけど。ただその局面の形勢のよしあしをその段階から判断するのはちょっとできなかったので。そこが判断できれば△8六歩という手になったのかなあ、と思います。(今期竜王戦は)1組優勝でいい位置からスタートはできたんですけど、結局、藤井二冠を抜かないと、というところはありますので。あまりアドバンテージがあるという状態ではないという感じはしていました。本局を含めて、最後の▲6四飛車の局面などの深い読みの部分も含めて差をつけられてしまった印象がありますので、それを補っていきたいなと思います」