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第3次韓流ブームを盛り上げる「清純パワー」GFRIENDを知っているか【インタビュー】

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
GFRIEND(写真提供/キングレコード)

5月にベストアルバム『今日から私たちは ~GFRIEND 1st BEST~』で日本デビューを果たし、10月10日には初の日本オリジナルシングル『Memoria / 夜(Time for the moon night)』をリリースしたK-POPガールズグループGFRIEND(ジーフレンド)。

韓国では各音楽番組のランキングを総ナメするほど人気で、最近はアメリカ・ビルボードからもそのパフォーマンスを絶賛されている。

そんなGFRIENDの今を知りたくて取材を申し込み、10月のとある日、都内のスタジオを訪ねると、メンバーたちが嬉しそうな笑顔で迎えてくれた。

「ついに日本で正式デビューを果たしましたし、書き下ろしの日本オリジナル曲も披露できました。さあ、ここからもっと頑張るぞー!とメンバーみんながやる気満々です」

韓国デビュー時のキャッチフレーズが“パワー清純”だということもあって元気ハツラツ。しかも、最近は清楚で華やかな雰囲気の一面も見せるようになって話題になっている。

遅ればせながら日本正式デビューのお祝いの挨拶をすると、リーダーを務めるも、「2018年は特別な年になりました」と、目を輝かせた。

「ライブ公演を行ったり、オリジナル曲を出したり。日本で初めて経験したことが多いです。特に嬉しかったのは、そういう時にかならず日本のファンの方々が足を運んでくれたこと。すごく元気が出ましたし、これからの活動にも希望が持てました」(ソウォン)

そんな活動の成果が、『Memoria / 夜(Time for the moon night)』だとも言えるだろう。

これまでは韓国で発表した曲を日本語訳にしてきたが、『Memoria / 夜(Time for the moon night)』は初めて日本語のオリジナル歌詞。日本活動に対する意欲がうかがえるところだが、メンバーたちも気持ちを新たにしてレコーディングに臨んだと口を揃える。

「オリジナル曲は初めてだったので、少し難しかった部分もありました。ただ、レコーディングの準備をしながら日本語発音の仕方などをより詳しく学ぶことができて、とても有意義で楽しかったです」(ソウォン)

ソウォンのコメントを聞いていたイェリンは「実は思わぬところで苦戦した」と、はにかみながら打ち明けてくれた。

「私、ディレクターさんから『だから』の『だ』の発音が『た』に聞こえるとしきりに指摘を受けたんです。『だ』の発音に一苦労したのが個人的な思い出です(笑)。それでも、『Memoria』は最初にデモを聴いた瞬間メンバー全員が好きだと思った曲でしたので、私たちの歌声が入ってフレーズが完成していくたびに嬉しかったですね」(イェリン)

メンバー最年少のオムジも、新曲の出来栄えには確かな手応えを実感するという。

オムジはそのキュートなルックスから人気ファッション誌『Popteen』の専属モデルにも抜擢されるなど、日本でも注目度の高いメンバーである。その彼女がこう言うのだ。

「私、小さい頃から日本のアニメや映画の淡くて叙情的な雰囲気が好きでした。今回の日本オリジナル曲はそういう雰囲気に加え、GFRIENDならではの感性が込められているので、それをたくさんの方に伝えたいなと思って頑張りました」

ステージ・パフォーマンスは必見だ。(写真提供/キングレコード)
ステージ・パフォーマンスは必見だ。(写真提供/キングレコード)

振り返れば、GFRIENDの単独インタビューに成功したのが今から2年前のことだ。

当時はまだ日本デビューしておらず、日本の文化や流行についても、好きなアニメやアイドルらしからぬ意外な食べ物など、そのキュートなイメージとのギャップを感じさせるユニークなものが多かったが、2年近く日本で活動したことで彼女たちなりに感じたことも多いはずだ。

韓国では何度も“快進撃”を見せているGFRIEND。セクシー路線一辺倒だった“K-POPガールズ大戦”に一石を投じたのも、彼女たちだ。

だからこそ、満を持して上陸した日本での活動には深い感慨もあるはずだ。

次回は、GFRIENDが日本で感じたこと、そして意外とも言える夢を紹介したいと思う。(つづく)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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