谷元圭介の通算154ホールドは歴代12位。30ホールド以上のシーズンがない投手では最多!?
今シーズンを最後に引退した谷元圭介は、歴代12位の通算154ホールドを記録した。7登板の今シーズンはホールドがなく、通算のホールドは、益田直也(千葉ロッテ・マリーンズ)と平野佳寿(オリックス・バファローズ)に追い抜かれたものの、開幕を迎えた時点では、歴代10位に位置していた。
一方、谷元のシーズン最多は、2016年の28ホールドだ。こちらは、シーズン・ホールドの歴代トップ100にランクインしていない。110位タイだ。
通算120ホールド以上を記録した26人の、シーズン30ホールド以上の回数と、シーズン最多ホールド(年)は、以下のとおり。
通算ホールドのランキングで谷元の上にいる11人は、いずれも、30ホールド以上のシーズンがある。谷元の通算154ホールドは、シーズン30ホールド以上が皆無の投手では最多、ということになる。
谷元は、北海道日本ハム・ファイターズ時代の2015~17年に、3シーズン続けて20ホールド以上を記録した。2015年が20ホールド、2016年が28ホールド。2017年は、北海道日本ハムで21ホールドと中日ドラゴンズで6ホールドだ。この3シーズン以外に、15ホールド以上のシーズンはないが、2014年と2019~21年は二桁に達している。
谷元の他に、シーズン30ホールド以上なしで通算120ホールド以上は4人いる。彼らのうち、通算136ホールドの嘉弥真新也(東京ヤクルト・スワローズ)、通算135ホールドの松永昂大、通算131ホールドの祖父江大輔(中日)は、谷元と同じく、28ホールドがシーズン最多。通算133ホールドの高梨雄平(読売ジャイアンツ)は、2022年の25ホールドが最も多い。嘉弥真は、今シーズンが終わるまで、福岡ソフトバンク・ホークスで投げていた。
ちなみに、この4人と谷元は、社会人野球の出身という点が共通する。嘉弥真と高梨は、JX-ENEOSからプロ入りした。
なお、通算113ホールドの石山泰稚(東京ヤクルト)と通算103ホールドの宋家豪(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、シーズン25ホールド以上を一度も記録することなく、通算100ホールドに達している。彼らのシーズン最多は24ホールド。どちらも2度、石山は2017年と2023年、宋は2019年と2021年に記録した。石山は、2018年に35セーブを挙げている。