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名勝庭園を眺めながらお酒が飲めるの!?京都観光の美しき穴場「無鄰菴」

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こんにちは、休日メディア「ホリデーノート」を運営しているotoです。今回は、京都の観光名所「南禅寺」のすぐ近くにある名勝庭園「無鄰菴(むりんあん)」をご紹介します。

メジャーな観光名所はどこも混雑しがちな京都ですが、「無鄰菴」は比較的ゆっくりと過ごすことができる穴場です。

国の名勝に指定されている美しき日本庭園

無鄰菴は、明治・大正時代の政治家、山縣有朋(やまがた ありとも)の別荘です。庭園と、母屋、洋館、茶室の3つの建物で構成されており、入場料600円で庭園と母屋一階、洋館を見学できます(ただし繁忙期には金額が変わります)。

一番の見どころは、敷地の多くをしめる庭園。山縣有朋は庭好きとして知られており、山縣有朋の指示のもと小川治兵衛(おがわ じへえ)が作庭しました。

当時35歳と若かった小川治兵衛ですが、「無鄰菴」の作庭がきっかけとなり、明治・大正を代表する庭師になりました。彼の手がけた庭園のひとつに、平安神宮の神苑(中神苑・西神苑・東神苑)があります。「無鄰菴」から平安神宮までは歩いて7分ほどです。

1951年には国の名勝に指定。東山を借景とした庭園には芝生が広がり開かれた空間で、琵琶湖の水が流れこみます。

庭園はそう広くはないので、庭園の見学だけなら30分あれば十分ではないでしょうか。

名勝庭園を眺めながらお酒も飲める庭園カフェ

見どころの多い、京都。ほかにも巡りたい観光名所があるなら庭園の見学だけでもいいですが、時間が許すなら、ぜひ庭園カフェでゆっくりしていってください。

山縣有朋が庭を眺めたままの場所で、美しい庭を眺めながら、ドリンクとスイーツをいただくことができます。喫茶を利用するには別途1,200円が必要です。

無鄰菴オリジナルどら焼きとコーヒー
無鄰菴オリジナルどら焼きとコーヒー

筆者が選んだのは「無鄰菴オリジナルどら焼き」と「コーヒー」。甘すぎないどら焼きをコーヒーとともいいただきながら、気持ちのいい風がふく空間で過ごす時間は至福です。

しかも目の前には美しい庭園が広がっているのです。

「ここが我が家だったら…」なんて妄想をしてしまう居心地のよさで、離れるタイミングを見失ってしまいます。

庭園カフェのメニューは以下になります。

【ドリンク】
・福寿園のお抹茶(温・冷)
・コーヒー(ホット・アイス)
・オーガニックジンジャーエール
・国産白桃ジュース
・西陣麦酒のクラフトビール
・スパークリングワイン

【スイーツ】
・無鄰菴オリジナル干菓子二種
・無鄰菴オリジナルどら焼き(数量限定)
・村上開新堂のロシアケーキ(数量限定)
・抹茶最中アイス
・ピスタチオ

なんとお酒まで用意されています!京都を旅しながら、昼間から美しい庭園を眺めながら一杯、というのもご機嫌な気分になりますね。

筆者はアルコールで顔が真っ赤になるため飲みませんでしたが、暑い日でしたので、本音を言うならクラフトビールをグイッと行きたかったところです…。

無鄰菴会議が行われた部屋を見学できる

無鄰菴の敷地内には洋館もあります。こじんまりとした洋館ですが、その2階には「無鄰菴会議」の舞台となった部屋があり見学することができます。

無鄰菴会議とは、1903年4月21日に伊藤博文、小村寿太郎、桂太郎、山縣有朋の4名が無鄰菴の洋館にあつまり、日露戦争前夜の外交方針を話しあった歴史的な会議のこと。

無鄰菴会議の舞台となった場所
無鄰菴会議の舞台となった場所

豪華な折上格天井に、色あせてはいますが、壁一面に金碧障壁画が広がります。閉鎖的かつ重厚な雰囲気が漂い、密談するには最高の空間だったことを感じさせます。

京都観光の美しき穴場「無鄰菴」を見学しよう

写真とともに無鄰菴をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?庭園の面積は約3,135平方メートルとそれほど広くはありませんが、国の名勝にも指定されている美しい庭園を眺めながらカフェタイムを過ごす時間は、非日常。忙しい毎日を忘れさせてくれます。

午前9時から見学でき、旅行中の午前の時間を過ごすにも最適です。

無鄰菴
住所:京都市左京区南禅寺草川町31番地
電話番号:075-771-3909
開場時間:4月〜9月 午前9時〜午後6時/10月〜3月 午前9時〜午後5時(※最終入場は、閉場時間の30分前まで)
入場料:600円(ただし繁忙日料金があります。詳しくは無鄰菴の公式サイトでご確認ください)
公式サイト(外部リンク)

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