豊洲市場の美味しい和菓子!茂助だんごさんの「麩饅頭」は、塩気が効いた夏にぴったりな豊洲土産
ぽってりとした餡子を纏ったり、艶やかな鼈甲色のお団子でも有名な「茂助だんご」さん。
築地場外市場にお店を構え、最終日にはいつも以上の盛況ぶりだったというのを記憶しております。
実は、創業1898年の老舗の和菓子屋さん。2018年までは築地場外市場にお店を構えていましたが、現在は豊洲市場に移転。市場が移転して約5年が経過致しましたが、まだまだ記憶に新しい話題のような気がしなくもなく。
とはいえ、まだ初々しく整った装いの豊洲市場に、老舗の和菓子屋さんがある、というのも不思議な感じですね。
お団子は勿論美味しいのですが、季節の和菓子も評判の茂助だんごさん。
今回は「麩饅頭」をご紹介。
立派な笹の葉に包まれたお饅頭は非常に瑞々しく、手にとった瞬間から笹の葉と青海苔のタイプの異なる青々しく芳しい香りがふんわり。他とはひと味違う口当たりだと思ったのは、お麩の皮にやや強めに塩気を効かせてあること。
それがまたなんとも夏らしくて、滑らかなこし餡や生麩特有のこっくりとした甘味をよりはっきりとした輪郭に縁取り、青海苔の磯の風味も相性抜群な甘味に塩気がきりっと効いたお菓子に!塩気のアクセントが心地よいお菓子は、夏にぴったりですね。
築地場外市場といえば、新鮮な魚介類や精肉、野菜などが全国津々浦々から集結し、それを目当てに仲買人や飲食店の方々が朝早くから足を運ぶ場所。どちらも体力勝負の日々だったかと思いますし、技術が発展してきた今もその一面は免れないかと思います。
そんな市場を支える人たちのエネルギー源としても、長く愛されてきただろう和菓子だなぁと実感する味わいでした。
素朴ながら丁寧なて仕事に、ほっと安らぐという気持ちもありますが、どちらかというと元気が出そうな気もします。
豊洲市場はお寿司や海鮮丼などの海の幸に惹かれがちですが、そこに携わる人たちと共に歩んできた和菓子にも、是非注目して見てくださいね。
イートインではお汁粉やあんみつなどの、できたてならではの美味しい甘味もいただくことができます。