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生まつき性格の、大人タイプと子どもタイプ

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


私は、性格心理学に詳しい心理カウンセラーです。
「自分を知れば、もっと楽に生きられる。」という本を書いたのも私です。

性格というものに興味があり、「どういう子どもに、どういう子育てをすれば、どのような子どもに育ち、将来どのような大人になるのか?」ということを研究するあまり、子育ての本を幾冊も出版するに至ったくらいです。

私が書いた子育て本には、「子どもを育てるとっておきのメッセージ」「ほのぼの育児」「子どもの『生まれつき性格』を大切にする子育て」「正しい子どもの育て方」があります。

育てられ性格については、大学で、数多くの研究がなされていますが、生まれつき性格に関しては、研究がまだまだ浅いです。そんな中、私は、特に、生まれつき性格を研究している心理カウンセラーであり、日夜、性格のことを考えていたりします。「あの人は、あの場面で、何であんな行動を取るのか?」等々です。

ちなみに、国語の辞書には、
性格とは、行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向。
性格とは、特定の事物にきわだってみられる傾向。 と記されています。

ときどき、「生まれたての赤ちゃんは、まっさらな存在で、性格などない」とおっしゃる人に出会うのですが、それは誤りです。多くの赤ちゃんを産み育てたことがあるお母さんなら、その事実を、皆さん知っています。赤ちゃんは、ひとりひとり違います。そう、生まれたときから性格が違うのです。

さて私は、人と会うと、「この人は、大人タイプなのだろうか? それとも子どもタイプなのだろうか?」という観点から、見てしまうことが多いです。それが、習い性と言うか、職業病になっています。

この場合の大人タイプ・子どもタイプとは、世間で言うところの「あの人、大人だよね」とか「あの人、子どもっぽいよね」という意味ではありません。
「大人タイプは、保護者を必要としない人。子どもタイプは、保護者を必要とする人」という意味です。

大人タイプは、自分の好き勝手に、自由気ままにやっていきたいという気持が強い人であり、子どもタイプは、守られたい、褒められたい、受け入れられたい、いう気持が強い人です。

大人タイプは、愛する人を看取ってあげたいと思うタイプであり、
子どもタイプは、愛する人から看取られたいと思うタイプです。

大人タイプにとって、「愛とは愛すること」であり、愛したいタイプですが、
子どもタイプにとって、「愛とは愛されること」であり、愛されたいタイプです。

大人タイプは、映画【八日目の蝉】を観ると、お母さんに感情移入することが多いですが、子どもタイプは、映画【八日目の蝉】を観ると、子どもに感情移入することが多いです。

ここで私は、重要なことを言わなければなりません。
それは、「大人タイプの方が、子どもタイプより、人間として、立派で成熟している」ってことは全然ないってことです。大人タイプでも下劣で幼稚で未熟な人はいっぱいいるし、子どもタイプでも高尚で老練で成熟した人はいっぱいいるということです。

よって、子どもタイプは、大人タイプを目指さないでください。
ちなみに、大人タイプが子どもタイプを目指すことは少ないです。

大人タイプは、長子が向いています。父親にも母親にも向いています。
子どもタイプは、長子が向いていません。弟や妹のお世話を言いつけると、かなり負担になってしまいます。このあたりは、親の支えが必要となってきます。
そして子どもタイプは、父親にも母親にも、基本、向いていません。

では、「子どもタイプは、子育てが下手なのか? 子育てに失敗する確率が高いのか?」と言うと、そんなことは全然なく、「自分は子育て本能が弱い」という自覚を持っている子どもタイプは、本を読んだり、人の意見に耳を傾けたりして、案外、上手に子育てをしていきます。

大人タイプは、基本、子離れが下手です。子どもに執着することが多いです。
子どもタイプは、基本、子離れが上手です。子どもに執着することが少ないです。

大人タイプは、自分の子どもが自分の手から離れていくと、強烈な寂しさを感じることが多いのですが、子どもタイプは、自分の子どもが自分の手から離れていくと、安堵感を覚えることが多いです。

大人タイプと大人タイプが結婚すると、マウントの取り合いになります。
大人タイプと子どもタイプが結婚すると、大人タイプが家庭の主導権を握っていきます。
子どもタイプと子どもタイプが結婚すると、互いに相手の庇護下に入りたがります。

さて、この文章を読んでいるあなたは、大人タイプですか? それとも子どもタイプですか? 興味がある方は、どうぞお近くのキャラ診断アドバイザーをお訪ねください。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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