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人にレッテル貼りする人の3つの特徴。人を決めつける人は、不幸になりがちです。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日のテーマは、「人にレッテル貼りする人の3つの特徴」です。

世の中には、人のことを「○○は、○○だ」と決めつける人が少なからずいます。かく言う私も、生まれつき性格を研究しているキャラ診断アドバイザー協会の会長をやっているものですから、「竹内は、人を指して、『あいつは○○タイプに違いない』と決めつけている!」と言われることが多いです。

私がやっている性格診断では、人をタイプごとに分類する…ということをやっているのですが、人をお母さんタイプだとか、人を長男タイプだとか判定するのは、人の性格を決めつけるためにやっているわけではありません。

人の性格は多種多様であり、アドバイザー養成講座でも、私がいつも口を酸っぱくして言っていることは、「人に対してレッテル貼りするな」「人をラベリングするな」「○○タイプは、こうだと決めつけるな」ということです。

私が性格診断をやっているのは、目の前にいる人のことを、より深く理解するためです。その人のことをもっと、より深く理解するためのツール、それがキャラ診断なのです。
人を決めつける行為は、目の前にいる人のことを理解しようとする行為の真逆です。「あいつは〇〇に違いない」と決めつけ、相手を理解しようとする気持ちを停止させる行為&自分の思考を停止させる行為です。

人を決めつける人は、人のことを、白とも言えないし、黒とも言えない、というグレーの状態で置いておくことが耐えられない傾向が強いです。きっと、どちらとも言えない状態に置いておくのが嫌なのでしょうね。

私はいつも、クライアントに言うことがあります。「世の中には、真っ白なものも真っ黒なものも、そんなもの、ほとんどないんですよ」と…。「世の中にあるものは、限りなく黒に近い灰色のものと、限りなく白に近い灰色のものがあるだけで、ほとんどのものは、全て灰色のものなんですよ」と…。

先日、あるセラピストから、「竹内さんは、情報をインプットするのとアウトプットするのとどちらの量が多いですか?」と訊かれました。私は正直に、「同じぐらいの量かなっと思います」と答えました。そうしたら、そのセラピストは、私の言葉に我慢がならなかったらしく、「どっちなんですか?」「一体どっちなんですか?」としつこく迫って来ました。

私からすれば、そんなこと、どっちでもいいかと思うのですが、ダメなんですかねえ…。私は面倒くさくなったので、「じゃあアウトプットが多いということでお願いします」と答えました。きっとそのセラピストの頭の中では、「竹内は、アウトプットが多い人」と決めつけて思考を停止させたのでしょう。

人を決めつける人は、よくこんなことを言います。
「男は○○だ」「女は○○だ」「最近の若い奴は○○だ」「最近の年寄りは○○だ」「血液型B型の人間は、○○だ」「さそり座の女は〇〇だ」「髪の毛を染めている奴は○○だ」「短いスカートを履く奴は○○だ」「高卒は〇〇だ」「愛知県の人間は○○だ」等々、例を挙げたらキリがありません。

この記事をご覧のあなたも、誰かに「○○だ!」と決めつけられ、1度や2度ぐらい、不愉快な思いをしたことがあるのではないでしょうか?

私は、心理カウンセラーという仕事をしているのですが、それだけで「竹内さんは、誰に対しても心優しくて、何をしてもされてもじっと我慢。けっして怒ることなどない、ボランティア精神に溢れた人間だ」と決めつけられることが多く、毎回、閉口されられます。

さて、人を「○○!」だと決めつける人には、いくつかの特徴があります。

1.共感能力が低い。
人を決めつける人は、「あなたは○○でしょ」と決めつけるように言ったら、相手が不愉快な気持ちになるということがわからないのです。だから、人を決めつける…という愚かな行為をするのです。正に、共感能力の低さの成せる業です。

2.自分の愚かさに気が付いていない。
自分は人を見る目があると思い込んでいる。自分が人を見る目は正しいと思い込んでいる。自分の間違った思い込みに気付かない。自分の考え方に疑問を感じない。だから、人を○○だと決めつけるのです。正に、愚の骨頂です。

3.考えること自体が面倒くさい。
「自分の目の前の人がどういう人なのか?」考えるのが面倒なのです。だから、人を○○だと決めつけるのです。そして、それ以上、その人を理解しようとしない&自分の思考を働かせようとしないのです。まあ、怠け者と言っていいでしょうね。

以上です。以上の3つが、人を決めつける人の特徴です。
そして、以上の特徴を持っている人は、不幸になりやすいです。

ちなみに私(竹内成彦)は、「人から○○だと決めつけられたらどうするか?」については、自分で決めていることがあります。そう、面倒臭いから自分でルールを決めてしまったのです。

人から決めつけられた時は、1回は、反論・訂正します。
それでも相手が考えを変えてくれない時は、まあ、変えてくれない場合がほとんどなのですが、そういう時は、微笑みながらスルーです。口論になっても時間とエネルギーの無駄ですからね。
そして、これからは、そういう、人を決めつける人とは、なるべく距離を置こうと努力します。自分のことを正しく理解してもらおうという気持を手放します。
そう、人を「○○だ!」と決めつける人は、頑固な人な多いですからね、訂正しても、それが徒労に終わることが多いです。

ちなみに、私は、キャラ診断でいうところの末っ子タイプにあたります。
だから私は、「竹内は、○○だ」と決めつけられることが凄く嫌です。
何故なら、末っ子タイプの愛は、深い理解、正しい理解 だからです。
私は、貶されるのは、もちろん嫌ですが、「○○だ!」と褒められても、あまり居心地良くは感じない男です。

長々と喋って参りましたが、私も人を決めつける人にならないよう、今後も注意して生きていきたいと思います。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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