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正解はわからないけどやり続けて10年、小中高4人の子どもの夏休みドタバタお手伝い事情

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを育てています。我が家では夏休みなどの長期休みに入ると、私手作りの恒例のお手伝い表がリビングに貼られます。

今年の担当表 大五郎(小5)あーたん(中1)カツオ(中3)まる子(高2)
今年の担当表 大五郎(小5)あーたん(中1)カツオ(中3)まる子(高2)

お手伝いの内容はほとんどが家事です。それぞれの年齢に応じてすることが違います。

子どもたちは毎日積極的にしてくれるわけではありませんが、長期休みの恒例行事になっているから、今はとりあえずやってくれます。

ただし、はっきり言ってトラブルは多いです。今日は、我が家のお手伝い事情についてです。

お手伝いを始めるのは、家事に興味を持った時がベスト

いつから4人の子どもたちがお手伝いをしていたのか、はっきり覚えていないのですが、まだ未就学児の時に私が行う家事に興味を持った時に、できることをしてもらったり、一緒にしたりすることからスタートしています。

3番目(当時4歳)
3番目(当時4歳)

写真を撮ってあげると、調子に乗り頑張ってしまうところが子どもの素直でかわいいところです。

2番目と4番目(当時2歳、4歳)夏ならそのまま水遊びになる
2番目と4番目(当時2歳、4歳)夏ならそのまま水遊びになる

当時は、はっきりお手伝いとは言えず、私がやった方が早いし、仕上がりもよいので、かえってイライラすることも多かったので、無理せず、私が心に余裕がある時だけさせていました。

ただ今考えると、未就学児や小学校低学年のうちに、小さいことで良いからスタートさせることのをおススメします。

なぜなら、中学生や高校生になると、学校の登校日や部活、友達との約束などもあり、家でゆっくりできる時間がぐっと減り、お手伝いどころではなくなるからです。

自分の親が忙しそうにしていることを理解できる年齢にはなりますが、なかなかじっくり時間を取ることができないので、それまでに家事を手伝うことを家族の一員として経験させておくとよいと思います。

残念ながら、いつも即戦力になるわけではない

子どもたちがお手伝いをしてくれる様子をSNSなどで紹介すると、「すごいね」と声をかけていただき、どの子も家事を積極的にこなしているイメージがあるようです。

2番目(当時中1)
2番目(当時中1)

私がした方が、早いし仕上がりもよいです。ケンカになることもあります。

また、子どもにお願いしたらお願いしたで、

・今日は自分の番じゃない!と言い張る。
・部活の遠征などの予定が入っていて、お手伝いができないのがわかっているのに、誰にも言っていない。
子ども間での交代の交渉がスムーズにいかずケンカになる。

様々なトラブルが発生します。そのたびに時間を取られイライラします。

私はここまで10年ちょっと子どもにお手伝いをさせてきましたが、子どもに期待しすぎると失敗しイライラが大きくなり、「ありがとう」よりも「もっと丁寧に!」とか「もっとちゃんとしてくれないと困る!」と言ってしまうことが増えていました。

少しでも子どもたちに即戦力になってもらいたいのですが、最近では期待はそこそこ合格点は低くを心掛けています。

それが親にとっても、子どもにとっても長続きできるポイントだったようです。

とりあえずやらせてみることで次の課題が見えてくる

ある日、子どもが長袖Tシャツの袖が丸まったまま、ズボンとパンツが重なったまま干されていたことがありました。

そのような干し方をした子どもは、私から注意されましたが

シャツの袖が丸まったまま洗濯機に入れる方が悪い。
ズボンとパンツが重なったまま洗濯機に入れる人が悪い。

と言いました。確かにその通りです。

しかしだからと言って、そのまま干す方もどうなのだろう、じゃあどうすればよかったのだろうと、夕飯時に子どもたちと話しました。

結局は、服を脱いで洗濯機に入れる人が、干す人のことを考えないといけないという話になったのですが、自分が干す立場にならないとなかなか気づかないことなので、いい経験でした。

その他にも、風が強い日にタオルを干すのに、しっかり留めなかったため飛ばされたり、曇りの日に、洗濯物同士をくっつけて干したので乾かなかったり、

一度やってみないと、わからないことが家事には多く、失敗を何度もすることで、ようやく風の強い日にはどうしよう曇っているからどうしよう、と私に相談してくるようになりました。

期待はせずに、できることを探してみよう

お手伝いは、自己肯定感が育まれ、自信や意欲も高まると言われます。しかし、現時点で4人の子どもの自己肯定感が育まれているのかは正直わかりません。

家事と言うより遊びのお手伝い
家事と言うより遊びのお手伝い

私は子どもに自己肯定感を持ってほしいという思いで、お手伝いをさせている自覚はなく、「家族の一員としてできることをする」ということだけを考えてさせてきました。

今では、長期休みに入ると、誰が何の家事をするか、順番はどうするかなどろ高校生や中学生を中心に考えてくれるようになりました。

また、最近では子どもたちは早く家事を終わらせてゲームなど自分のしたいことをしたいので、私が教えた家事のやり方ではなく、自分なりに工夫している様子を見ることが多くなりました。口を出したくなりますがグッと我慢しています。

洗濯物を干す準備をする4番目(当時小4)
洗濯物を干す準備をする4番目(当時小4)

まだ夏休みは始まったばかり。大人がやってほしいことをいつも子どもが受け入れてくれるわけではありません。

そんな時は、大人がやってほしいことをリストアップし、子どもができることややってみたいことのすり合わせをするのもおススメです。

手伝いではないものを書いている子たち
手伝いではないものを書いている子たち

これからまだ子育ては続きます。お手伝いはどうしたらいいのか私の中でも正解は出ませんが、毎年毎年どうにかしながらやっていくことが、一番いいのだと信じるのみです。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

二男二女の母で、子どもが3人が野球をし週末はおにぎりや冷やしうどん弁当を作りグラウンドで過ごす。「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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