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【京都市】左京区「関西日仏学館」にある「稲畑勝太郎」像は「日本映画」(シネマトグラフ)ゆかりの人物♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

近現代の実業家・稲畑勝太郎は、京都吉田に新館を建設しフランス語の啓発や日仏交換留学生の派遣など、フランスとの親善の道を開いた人です。

「京都大学」や「吉田神社」の近くにある「関西日仏学館」は、フランス大使を会長とする財団法人「日仏文化協会」を母胎とした京都に根ざした日本とフランスの交流拠点で、様々なイベントを行われています。

また、その敷地内には勝太郎の銅像(1936年)が立てられています。

稲畑勝太郎という人は、「日本映画」の史実にとってとても大切な人。

万国博覧会の視察と商用でパリを訪れた稲畑は、フランス留学時の級友リュミエール兄弟の発明したシネマトグラフ(映写機兼カメラ)と、その興行権、フィルムを購入し日本へ輸入しました。

リュミエールと契約を結んだ稲畑は、装置2台とフィルム、シネマトグラフの興行権を買い取り、リュミエール社の撮影技師兼映写技師のコンスタン・ジレルを連れて、1897年(明治30年)1月に帰国しました。四条河原町近くにあった京都電燈株式会社の庭(後の立誠小学校(廃校)の敷地内)で試写実験が行われたが、映写知識がなかったため試行錯誤し、なんとか上映できるまでになり、2月に大阪の南地演舞場で初の有料の上映会を行った。これが日本初の映画興行となった。

ということは、日本映画の創成期から美術装飾に携わってきた「高津商会」にとってもゆかりの深い人となります。

過去記事ご参照ください→『元 立誠小学校』は『日本映画発祥の地』!モダンと伝統が共存♪

関西日仏学館は、フランス大使館に属するフランス政府公式機関です。

ふとしたキッカケで、在京都フランス総領事さまとお会いすることがありました。

「高津商会」の甲冑がラグジュアリーホテルに飾られているのを見て、大変興味を持っていただけました。また、フランスの方が編集作成された「高津商会」の甲冑図録を見て、大変面白い、とおっしゃってくださいました。

フランスと日本の文化の交流が、「映画」というものを通して行われていたこと、また今現在でも行われることに大変感慨深い思いになりました。

フランスの風を感じたくなったら、ぜひ関西日仏学館 (京都)(アンスティチュ・フランセ関西)で行われているイベントなどにご参加を♪

同時に敷地内にある「稲畑勝太郎の銅像」を探して日本映画に思いを馳せてみてください〜♪

関西日仏学館 (京都)(アンスティチュ・フランセ関西)
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町8
Tel. 075-761-2105

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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