強烈寒波と大雪のヨーロッパで、いま起きていること
強烈な寒波と大雪に見舞われているヨーロッパでは、いろいろと珍しい出来事が起きているようです。
温暖な気候で知られる南仏のニースやコートダジュールでは26日(月)6年ぶりに雪が降り、イタリアのナポリでは50年ぶりの大雪が降って、はしゃいだ人たちが雪合戦に興じていました。
またスコットランドでは1日(木)史上初となる雪警報(いわゆる「レッド警報」)が発令される事態となり、イギリス気象局のホームページには普段の10倍のアクセスが殺到して、サイトが一時つながらなくなったほどでした。
イギリス中部では、車を奪って逃走した犯人2人が、雪上に残った足跡から居場所がばれ、逮捕されるというお粗末な事件も起きています。
ヨーロッパ広範で路面の凍結により交通事故が多発していて、スウェーデンでは首相を乗せた車が横滑りして、ガードレールに激突したようです。ただ幸いにも首相にケガはなかったといいます。
(↑ナポリで雪合戦をする人たち)
続く異常低温
一体どれほど寒いのでしょうか。
上のグラフは、各都市の最低気温とこの時期の平均値を表していますが、多くの場所で例年と比べ10℃も低い気温であったことがわかります。
寒さはいつまで
この寒さはいつまで続くのでしょうか。
表は今後3日間の最低気温の予想です。ローマやパリなどでは平年並みかそれ以上の気温になるもようですが、特にベルリンやワルシャワなどの東部の地域では、週末にかけても平年を10℃も下回るような極寒の天気が続きそうです。
(↑今後10日間の寒気の動き)
寒さで賭けも
この冬はどれだけ寒くなるのかーー。この疑問は多くの人々の関心事なので、イギリスのブックメーカー最大手William Hillは「今年3月は国家史上最も寒くなるか(オッズ2対1)」や「国家史上最低気温であるマイナス27.2℃の記録が、今年更新されるか(オッズ10対1)」などといった賭けを行っています。
寒くなると賭けた人だけは、連日の低温を楽しんでいるかもしれませんね。
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