今年もスタート!2021年、チェックしておきたい確定申告の6つのポイント
2月16日(火)から、今年も確定申告の受付がスタートしました。
電子申告の普及やコロナ禍という状況の中で、今年ならではの注意点も。
確定申告をスムーズに終わらせるにあたり知っておきたいポイントについてお話ししていきます。
①確定申告会場は「入場整理券」が必須
相談しながら申告書を作成し、申告書の提出をすることのできる確定申告会場は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、今年は「入場整理券」が必須となっています。
入場整理券は税務署へ行きその場で発行してもらうこともできますが、定員がいっぱいになった場合は後日の案内となってしまうことも。
そこでぜひやってほしいのが、LINEでの事前予約です。国税庁公式アカウントと友達になることにより、トーク画面から確定申告会場の入場券の事前予約をすることができます。
せっかく税務署まで行ったのにできなかったということがないように、事前に予約をしていくようにしましょう。
②令和2年分から青色申告は電子申告でプラス10万円
個人事業の方で青色申告をしている人なら受けることができた青色申告特別控除ですが、以前の65万円から10万円減り、今年から55万円の控除となります。
今年から基礎控除が10万円増えるので実質同じ金額の控除を受けることができるのですが、さらにe-Taxでの電子申告または電子帳簿保存をすることにより、引き続き青色申告特別控除として、65万円の控除を受けることができます。
電子帳簿保存をするには税務署へ申請書の提出が必要ですが、令和2年分はその提出期限をすぎているため、今から間に合うのは電子申告です。
青色申告の方は控除を増やすためにも、ID・パスワード方式もしくはマイナンバーカードを使った電子申告で確定申告をするようにしましょう。
③スマホやPCで申告書は簡単に作れる⇒郵送するだけ
個人事業の場合、青色申告をするのであれば電子申告の方がメリットがありますが、そうでない方は電子申告をしてもしなくても控除額に変わりはありません。
会社員の方でふるさと納税や医療費控除の確定申告をしたいという方で、マイナンバーカードやID・パスワードもないし、紙で提出したいという人もいるはず。
わざわざ確定申告会場に行くのではなく、ぜひチャレンジしてほしいのが、スマホやPCでの申告書の作成です。
スマホやPCで国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスし、そこで指示通り入力していけば、pdfの確定申告書を作成することができます。
不安なことがあれば、チャットボットでの相談も可能です。
わざわざ確定申告会場に行って申告書を作ったり、税務署へ提出へ行かずとも、スマホやPCで作成した申告書を印刷して郵送するだけで、確定申告書の作成と提出が完了します。
④病院までの電車やバス代も医療費控除の対象
生計を一にする家族も含めた年間の医療費の10万円を超えた金額が控除となる医療費控除ですが、病院までの電車やバスなどの公共交通機関の交通費についても医療費控除の金額に含めることができます。
医療費控除を申告する際の明細に交通機関の名前と金額を記載するだけで、領収書などを添付する必要はありません。
通院が頻繁であれば、交通費もかさみます。漏れがないように注意しましょう。
⑤期限は4月15日(木)まで
今年の確定申告も、昨年度同様コロナ禍の時勢を鑑みて期限がのび、4/15(木)までとなりました。
自営業で所得税や消費税を自分で納める必要がある人は、納付も4/15(木)が締め切りとなります。
1か月期限がのびたことになりますが、油断してだらだらと作業しないようにいつも通り3/15までと思って作業をするのがおすすめです。
また、このあとご説明する通り、ふるさと納税や医療費控除だけの人は、そこまで急いで申告をする必要もありません。
⑥還付申告だけなら1年中OK
以前こちらの【「過去分も遡って申請できる」 知っておきたい確定申告のチェックポイント】の記事で詳しくお話した通り、税金が戻ってくる還付申告であれば、5年間いつでも申告が可能です。
この時期はただでさえ確定申告会場も混んでいますし、今年は事前予約も必須。
還付申告をするのであれば、確定申告の期間だからと焦ってミスをしたり、資料が足りないまままぁいっかで進めるのではなく、しっかりと準備して余裕があるときに申告書を作成しましょう。
昨年の申告分から変わったことや、コロナ禍の中での対応などに注意しつつ、損をしないようにしっかりと準備していきましょう。