【姫路市】安さと鮮度抜群!市場や農家で仕入れた青果物を選別し品質管理も徹底。100種が並ぶ無人販売所
土山の青果店「GREENS MARCHE(グリーンズマルシェ)」。店へ入ると「いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます――」という声が響きます。声の主は同店の運営会社Earth Village代表、永德慎司さん。しかしこれ、録音したもの。ここは野菜と果物の無人販売所なのです。
整然と並べられた野菜や果物
入り口付近から甘い香りが。足元を見ると「ハニーグローパイン」。果物自体のフレグランスに千姫、リフレ~ッシュ!
無人。店舗にスタッフがいない。
ひっきりなしにお客さん。
野菜や果物が円形に並んでいて、中央にペンやメモ紙、計算機、トレイ、料金箱があります。きっちりとしたディスプレイで買いやすい!
●「GREENS MARCHE」での買い物方法
①「小松菜〇〇円」などメモをしながら、商品を選ぶ。
※買い物数量が多いときは設置してあるカゴを使用。
②商品を選んだ後、計算機でメモを見ながら合計金額を計算する。
③計算機に表示された金額をトレイに置く。
④トレイにのせた代金を料金箱へ入れる。
小銭がないときは焦りますよね。スタッフはいない。他のお客さんにも両替を頼めない。「釣りはいらねぇ」とは言いたくない。安心してください。両替機があります。
1000円札を100円玉に替える機械と100円玉を10円玉にできる両替ガチャ。
領収証の用意も。
日本の農業の未来を視野に入れて
青果卸・販売のEarth Villageが2021年12月にオープンしました。「コロナ禍の影響です。店舗への卸も激減し、農家の皆さんも苦しかった。新しい形をつくろうと思って」と永德さん。毎朝4時から開店準備し、仕入れや商品の補充、提携店舗への配達など忙しい日々を送ります。「接客をしないから」と毎日、入荷商品や価格などの情報をインスタグラムにアップするのも欠かせません。
店には約100種類ほど。仕入れ先は県内の市場や各地の農家など。
驚いたのは品質のよさです。仕入れたり、納入したりした商品をそのまま袋に詰めるのではなく、必ず選別して詰め直すのです。元から袋に入っていた商品も袋から出して、ですよ。スタッフの皆さんの徹底した選別作業は手間暇かかっています。
毎日、配達されるトマトは高知県の農家から。
ミニトマトの「アイコ」。つやつやして、きれい。
袋詰めしたものが店頭へ。
「ミディトマト」も到着したばかり。これからパックや袋詰め。
お米は姫路市の農家で栽培された「ミルキークイーン」です。もちもちしているのが特徴で、他品種と混ぜる人もいるとか。
鳥取県の大栄スイカも発見しました。
ここで千姫の疑問に答えてもらいました。
・安さの秘密は?
人件費を抑えていて、農家から直接仕入れる商品もあるからです。
・商品は盗られないの?
防犯カメラを天井、壁、料金箱付近に3台設置して、確認しています。
日本の農業の発展を考える永德さんは、今後、店舗を農家へ売却譲渡することも視野に入れています。「農家数軒で無人店舗を運営してもらい、販路を獲得するとともに農作業への時間も取れるように」と。売り手よし、買い手よし、のニュースタイルマルシェ、いいですね。
GREENS MARCHE(グリーンズ マルシェ)
住所:兵庫県姫路市土山2丁目13-26
営業時間:6:00~17:00
定休日:無休 ※正月休みのみ
駐車場:あり