【姫路市】元フレンチシェフが営む居酒屋。芸術的で、各人の嗜好に合わせた味付けに。一品は300円から
千姫お気に入りのお弁当店があって、そのオーナーが師と仰ぐ人が営んでいる「食道楽 なかむら屋」。となると、好みの味に違いありません。店は姫路市の魚町通りに面したビルの奥。ずんずん進んで、自分だけが知っている秘密基地のよう。
約50種類の中には面白メニューも
カウンター10席、5人がけテーブル1つ。中村育哉さんが1人で調理と接客を。料理の世界に飛び込んで35年、ホテルのフレンチや数軒の居酒屋で経験を積み、2011年に独立しました。
「ものづくりが好き」と話し、テーブル席のイスや酒瓶の棚も手作り。
メニューは定番と季節や入荷状況によって変わるその日のおすすめです。約50種類。「食品ロスを出さないよう一つの食材でバリエーションを考えているうち、メニューが増えていきました」と中村さん。一品は300円からで全体的に価格は抑えめです。
黒板の「ほぼ・ナポリタン」「ほぼ・ペペロンチーノ」の“ほぼ”とは? 気になったので聞くと「パスタではなく焼きそば麺を使っている」という答え。
料理をまとめる自家製ソース
「チョットこじゃれたコロッケ」は、ほとんどの人がオーダーするそう。仕上げの様子をカメラに収めたかったのに、あまりに手際よく芸術的になっていくので見とれていました。何とか間に合ったのが、後半のルッコラをのせている場面。
最終的には、このようになります。
ポテトコロッケの衣は二度付けで、しっかりめ。パンチのある自家製オーロラソースとぴったり合います。
新メニュー「サーモンチリマヨ」は登場した途端、大人気。揚げたサーモンをチリマヨソースに浸し、バルサミコで風味づけ。ジャガイモのフリットが添えられています。
サーモンの味わいを残しつつ、オリジナルのチリマヨソースがひょっこり顔を出し、バルサミコの深い香り。魚の皮目が苦手な人も、この調理法ではパリッとしているので食べやすいのでは。
フレンチ仕立ての料理には焼酎、生ビール、樽ハイなどと。
中村さんは「味付けのベースはあるけれど、お客さんの好みやお酒を飲むか否かで濃淡を変化させています。一度来ていただければ、分かりますから」とのこと。嗜好を理解してもらえる嬉しさと安心感!
食道楽 なかむら屋
兵庫県姫路市魚町116
電話番号:079-222-0790
営業時間:18:00~23:00(LO)
定休日:日曜 ※ほかに月~木曜が祝日の場合
駐車場:なし
喫煙可能店