【富士宮市】神秘的な自然のアートを鑑賞し、今だけしか味わえないマコモダケを使用した採食料理を堪能!
10月になっても、まだ夏のような気温が続いていたせいで(一昨日から急に肌寒くなりましたね!)マコモダケが味わえる季節がやってきていたことを忘れていました!
マコモダケが味わえるのは9月から10月の約1ヶ月間です。
柚野にあるマコモ畑を通ると、そろそろ終盤な雰囲気を感じ、急いで『カフェ&ショップ ロータスランド』さんを訪れました。
『カフェ&ショップ ロータスランド』で取り扱っているのは、農薬・化学肥料不使用で、天然循環法で育てられたマコモダケ『天富士(あまふじ)』。
2月に株の掘り起こしをして、稲用の田んぼに逆さ植え伏せ込みます。
5月初旬になり、逆さに植えた株から生えた強くて丈夫な芽を根ごと掘り返して株分け。田楽祭で少年たちが一本一本丁寧に植え付けしていきます。
分げつ(根元から新しい茎が出てくること)して大きく育った葉はお茶や入浴剤に利用でき、9月から10月になると、黒穂菌という微生物が寄生し、茎部が肥大したものが、マコモダケです。
今年はウンカ(虫)も付いていなくて、今までで一番いい出来という、マコモダケ。
店頭でも販売されていましたが、本日のロータスランチ(日替わりで内容が変わるランチメニュー)が『マコモダケと大豆ミートの中華風トマトソースあえ』だったので、ランチで頂くことにしました。
『カフェ&ショップ ロータスランド』で提供されるのは、地元の畑で採れた旬の野菜を中心とした創造性あふれる菜食料理。
マコモダケは、たけのこにも似たような、やわらかくコリコリとした食感で、ほんのり甘みがあります。
肉や魚を一切使用していないなんて信じられないくらいにおいしくて、満足感のある味と綺麗な見た目に、毎回驚かされます。
店内の大きなスクリーンでマコモを栽培している様子や、調理法と一緒に、現在開催中の『水の花展』で展示している『フロストフラワー』を撮影している様子なども紹介されていました。
マイナス30度にもなる厳しい寒さの中で、凝縮した水分子が窓ガラスの上で霜となり、一刻一刻と変化し、最高の美しさで花開いた瞬間を、毎日6時間も窓の前に立ち続けて写し撮る姿。
『フロストフラワー』は、コー・ヨンチン教授によって偶然発見された、極寒の中で水の結晶が窓ガラスの上に描き出す自然のアート。
『水の花展』は店内奥にて開催中とのことで、自然の恵みたっぷりのランチを頂いた後、展示されている『フロストフラワー』を、1枚1枚じっくりと鑑賞しました。
温度・湿度・熱誘導、そして太陽の光などの組み合わせによって形成される姿は、1枚1枚まったく違った姿を映し出していました。
マコモダケの収穫もそろそろ終盤ということで味わえるのは、後数日ほど。
そして、コー・ヨンチン写真展『水の花展』は、今回訪れた『カフェ&ショップ ロータスランド』と富士山本宮浅間大社横の『ベジカフェ・マジナ』で12月25日まで同時開催されています。
店内に展示されている作品は購入することができ、購入された資金は持続可能な未来に向けての資金として使用されるそうです。
耳をすませば、母なる地球の声が心に聞こえて来そうな自然が織りなすアートの世界。
ひとつとして同じもののない美しい結晶『フロストフラワー』は、心と身体に元気を与えてくれるようでした。同時に自然の尊さ、偉大さを改めて実感しました。
水の花展 コー・ヨンチン写真展
会期:〜12月25日(水)
住所:富士宮市猫沢239-9
TEL:0544-67-0123
営業時間:8:00〜15:00
定休日:月曜日
場所:ベジカフェ・マジナ
住所:富士宮市大宮町3-15
TEL:0544-23-3232
営業時間:11:00~17:00(L.O16:30)
定休日:月曜日