天神に来たら頭をよぎるヘビー級豚骨

天神に用事があるといつも頭をよぎるのが荒々しい「ド豚骨」の味わい。現在、天神ビックバンの再開発による高層ビルの建設ラッシュの中〈二代目けんのすけ天神本店〉のある路地へと入った瞬間、濃密な豚骨のいい香りが漂いはじめる。そうなると猛烈な食欲が湧いてきて〈けんのすけ〉のドアを開くしかない状況におちいる。

この日は11時過ぎの開店直後。すでに何人か先客もいる。店内に入って左手の券売機で食券を購入。今回購入したのは最上段の左上、いつもの「味玉ラーメン」を選択。お一人様専用的なカウンターの一番奥の席に着席できた。

待つことしばし、配膳された「味玉ラーメン」は、見た目からすでに濃厚だけど、実際はカエシや脂の主張が少なめなので、まずは豚骨本来の旨みや美味しさを楽しめる一杯に出会えるはず。

ザクザク食感の細ストレート麺

純豚骨の濃厚スープに合わせる麺は、とても歯切れのいいザクザク食感のストレート麺で、その食感がまた堪らなく美味しくてスープとの相性も抜群。

卓上のラーメン用にんにく醤油

途中から、卓上に置いてある「ラーメン用にんにく醤油」が衝撃的に旨すぎて、少しラーメンに垂らすだけで「豚骨ラーメン」そのものの輪郭がはっきりとした一杯に変化し、さらに自分好みの味の調整が可能になる（通常のラーメンのタレも卓上にあります）。そんな自分なりのアレンジをする感覚も楽しめて、いつも通りとても美味しくいただきました。

晩酌用のサイドメニューや一品料理も充実

まずは〈けんのすけ〉と言えば「＝天津飯」というくらい有名な逸品。王道の「チャーハン」も、もちろん抜群に美味しいけど「天津飯」がナンバーワンのおすすめサイドメニュー。一品料理も定番の「ギョーザ」のほか、唐揚げやおつまみチャーシュー、フライドポテトと酒の肴にも良い組み合わせを取り揃えている。またビール1杯にギョーザ5個と唐揚げ3個付きの「晩酌セット1000円」もあるので、夜に軽く一杯飲みながら最後のシメに濃厚な豚骨ラーメンをいただくのが最高の流れになるのかもしれない。