夏はレンジ調理が便利!でもラップのかけ方で迷う?「かける」と「かけない」の使い分けは?正しいかけ方も
暑い夏は、なるべく火を使わず電子レンジでできるレシピが重宝します。また、お惣菜も大活躍。買ってきてレンジで温めるだけですから助かりますよね。でも、電子レンジを使う際「これってラップをかけるの?かけないの?」と、疑問に思いませんか?ラップをかけるべきか、そうでないかを見極める基準はあるのでしょうか。
電子レンジ加熱の際のラップの有無と正しいラップのかけ方
・水や油が飛ぶ物と水分や蒸気を閉じ込めたい物はラップが必要
・焼き物や揚げ物などカラっと仕上げたい物はラップが不要
・上にゆとりを持たせて周りはピッタリ貼りつけるのが正しい「ふんわりラップ」
それぞれを詳しく解説していきますね。
水や油が飛ぶ物と水分や蒸気を閉じ込めたい物はラップが必要
電子レンジで温める際にラップが必要なのは、煮物・蒸し物・ゆで物・汁物・炒め物などです。まず、煮物や蒸し物、ゆで物は水分の蒸発を防ぎたいのでラップは必須ですよね。汁物は充分水分があり、炒め物は水分が飛んでもいい気がしますが、汁や油が周りにはねる可能性があるため、庫内の汚れを防ぐ為にもラップをしておいた方が無難です。
揚げ物や焼き物などカラっと仕上げたい物はラップが不要
「じゃあ、ほとんどの料理にラップが必要だから、とりあえずかけておけばいいんじゃない?」と思うかもしれません。でも、ラップをしない方がいい物もありますよ。焼き物や揚げ物は、ラップをせずに温めるのが正解。水分が残ってべチャッとしては、おいしく感じられませんから、ラップはせずに温めましょう。
揚げ物は電子レンジで一気に温めずに、軽くレンジにかけてからクシャっとさせたアルミホイルにのせ、トースターで2~3分ほど温めるのがおすすめ。うまく水分が飛んでカラッとします。アルミホイルをクシャッとするのは、揚げ物とアルミホイルが接する面を減らし、水分がこもるのを防ぐ効果がありますよ。ただし、電子レンジでアルミホイルを使用すると火花が散って危険です。アルミホイルはトースターだけに使用してください。
上にゆとりを持たせて周りをピッタリ貼りつけるのが正しい「ふんわりラップ」
電子レンジのレシピでよく「ふんわりラップをする」という言葉を見かけます。「ふんわりだから、なんとなくふわっとのせればいいんでしょ?」と思うかもしれませんが違います。この場合のふんわりは、上の部分に対してだけ。器と接する周りの部分はピッタリと貼りつけるのが大切です。ふわっとのせただけでは、周りから蒸気が逃げてしまいますよね。
上をふんわりさせるのは、加熱された空気が膨張したり、蒸気が充満したりしてラップが破裂するのを防ぐためです。レンジを開けた瞬間にラップが破裂すると、やけどの危険性もありますよね。ぴっちりラップをしてしまうと危ないので、上部に余裕を持ってラップをするのが「ふんわりラップ」です。
電子レンジとラップを上手に使おう!
電子レンジと切っても切れない関係のラップ。なんとなくかけていたり、とりあえずかけていた人も多いかもしれません。ラップを「かける」「かけない」の使い分けと、正しいかけ方で、電子レンジとラップを上手に使っていきましょう。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても沸騰しないことがごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散る突沸現象を起こすことがあります。やけどの原因になりますので、ご注意ください。