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博多の豚骨ラーメンの人気店と和食の人気料理店の2店舗が共同開発したコラボ豚骨×魚介ラーメンの凄み

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

まず、今回ご紹介する〈那のかど〉のことをお話しする上で、その起源となる名店「やきとり稲田」のことを。2014年の創業で、現在予約も取りづらい福岡市博多区住吉の大人気店。美味しい焼鳥を追求して食材や器にこだわり、お客様の癒しとしてのサードプレイスを作れたらと日々精進しながら、家でも職場でもない、第三の自分の居場所でオンとオフを切り替える、ありのままの自分を取り戻す、いつでも気軽に行ける、そんな場所を目指しているという名店。そんな「やきとり稲田」が、2022年8月に新業態の2号店として福岡市中央区高砂の那の川四ツ角交差点の角に開業したのが、ここ〈那のかど〉である。こちらのお店は基本和食で、お魚や炭焼きのお料理がメインで楽しめるお店になる。

福岡市中央区高砂の那の川四ツ角交差点になる「那のかど」の遠景。
福岡市中央区高砂の那の川四ツ角交差点になる「那のかど」の遠景。

博多ラーメンに新風を巻き起こす「博多新風」

今回、その〈那のかど〉とタッグを組んでお昼のランチタイムをラーメンで盛り上げているのが「博多新風」だ。

外に貼られた「那のかど×博多新風」のコラボポスター。
外に貼られた「那のかど×博多新風」のコラボポスター。

2005年創業で、博多のラーメン業界に新しい風を吹き込みたい、という想いから店名を「博多新風」に。お店の特徴は、黒く輝くような「マー油」と、旨いと評判の「自家製麺」。本格的な豚骨ラーメンでありながら、これまでになかった一面も示し、瞬く間に人気店の仲間入りをした。2007年には美味しんぼ塾ラーメン道で全国準優勝を飾り、全国区へと躍り出た福岡を代表する名店。

博多新風の外観。
博多新風の外観。

新風の豚骨スープ×那のかどの魚介出汁

2月5日に開店してばかりで、その前のレセプションには用事があり参加できなかったので、通常のランチ営業の時間帯に初めて訪問した。

細長い暖簾の掛かるエントランスを抜けると、まだ真新しい引き戸をスライドさせ店内に入ると、目の前に広々とした空間が広がる。真ん中に厨房を配したその空間は、その作り手(演者)を囲むかたちで、大きなコの字型のカウンター席が観覧席のように配置されている。

さらに入って左手の奥には、4人がゆっくりと座れるテーブル席が二つ配置されていて、グループやご家族でも十分楽しめる空間になっている。この日は、カウンター席に二人組の先客が三組ほどと、テーブル席には、ご家族連れが既にいらした。

カウンター席で豚骨魚介ラーメンを

メニュー表の中から、今回注文したのは一番ベーシックな「豚骨魚介ラーメン」。待つことしばしで配膳されたフラッグシップの一杯は、豚骨のベーススープは「博多新風」のソレで、魚介類のお出汁については〈那のかど〉が仕込んでいる。

香りと旨みに関しては、魚介系の味わいを、しっかりと生かした逸品ながら、全体的なまとまりは、豚骨のスープの要素が強め。あくまでも一般的な「魚介豚骨」ではなく、和出汁のしっかりと効いた「豚骨ラーメン」というカテゴリーの印象。このスタイルは、特に今現在、大好きな方向性で好感触。さらに新風の歯切れのいい細ストレート麺もピタリとはまって、スルスルとスープに絡んで、大変美味しくいただきました。

メニュー構成はシンプルに豚骨魚介ラーメン系

豚骨は「博多新風」で、魚介は「那のかど」。そのシンプルな構成ながらも名店同士がそのバランスをこだわって調整した渾身の一杯に仕上げた。メニューはシンプルに「豚骨魚介ラーメン850円」。そのチャーシュー麺になる「豚骨魚介チャーシュー麺1150円」。さらに「旨辛豚骨魚介ラーメン1000円」「旨辛豚骨魚介チャーシュー麺1300円」というラインナップ。あと「替玉150円」と「白ご飯150円」、トッピングは「のり(4枚)150円」と「味玉子150円」がある。

あと、お隣の方が頼んでいて羨ましかったのが「ランチ生ビール300円」。ラーメンを食べ終わる頃に気づいたので注文はしなかったけど、この日は歩いて訪問していたので「飲めばよかったなぁ」と思ってしまったので次回はまず、それを飲んでからスタートしてみたい。

お昼の時間帯に、福岡市中央区の「高砂」から「清川」、福岡市南区の「那の川」から「大楠」が交差するエリアの、那の川四ツ角交差点付近にお寄りの際は、ぜひご堪能ください。

最後に。夜の〈那のかど〉については、和食の「おまかせ」料理から、お造り、一品料理のほか、有名地鶏の「天草大王」を使った炭火焼きなども楽しめるお店であると同時に、麺類(らーめん)も提供していて「大王醤油らーめん980円」「大王塩らーめん980円」「和牛テールらーめん980円」と3種の麺があり、夜も麺料理が楽しめるお店となっていますので夜のシメなどにもご利用をおすすめです。

那のかど
住所  :福岡県福岡市中央区高砂2丁目10-7[地図
営業時間:ランチ |11時30分〜14時00分(平日のみ)

     ※現在ランチでは「豚骨魚介ラーメン」を提供中

    :ディナー|18時00分〜22時30分L.O.(月〜金)

    :ディナー|17時00分〜23時00分L.O.(土・日)
店休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣に有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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