100円ショップで買える辛いカップ麺3品食べ比べ!
値上げのご時世の中でも100円で買える辛いカップ麺
今回は、100円ショップで買える辛いラーメンを3品レビューします。
値上げのご時世の中でカップ麺もご多分に漏れず多くの商品が値上げされていますが、以前と変わらずに安く買える100円ショップやスーパーなどプライベートブランドのカップ麺は貴重な存在となっています。
世知辛い世の中を100円の辛いカップ麺で乗り切るべく、3品ご紹介していきたいと思います。
大黒食品「ビック 担々麺」
ひとつめのカップ麺は、大黒食品の「ビック 担々麺」。大黒食品は激安カップ麺を多く製造販売するメーカーで、100円ショップの他にも業務スーパーなどでよく商品を見かけます。
激安ながら大盛という非常にありがたい存在。
唐辛子や花山椒を効かせた味噌味ベースの担々麺スープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と粒ごまやネギが合わせられています。
安価品なので具の乏しさは致し方ないところですが、麺は85グラム入っており、大盛カップ麺の代名詞的存在でもっと高価な「スーパーカップ」や「でかまる」と5グラムしか違いません。
麺の多さ以外にもスープに大きな特徴がありました。
唐辛子や花山椒を効かせた味噌味ベースのスープは、安価品なので練りごまを入れられなかったのかもしれませんが、粒ごまを浮かせたり、焙煎ごま油を強く効かせたラー油を加えることでごまの風味を強調しており、練りごまはなくても香ばしい担々スープとなっています。
辛さは辛口程度で激辛には至らないものの安価品としては十分な辛さ。この価格でこれだけおいしくてボリュームがあり、値上げのご時世の中で本当にありがたい存在だと感じました。
麺のスナオシ「辛い!拉麺」
2つめは、麺のスナオシの「辛い!拉麺」。麺のスナオシも代行食品と並ぶ激安カップ麺を製造販売するメーカーで、OEMによる他社PB商品の製造も行っています。
この商品は100円ショップはもちろん、主に激安スーパーの店頭に並んでおり、100円を大きく下回る価格で売られていることもあります。メーカー公式通販では12個入り1,000円。
この商品は大盛ではないですが、パッケージに炎が描かれておりかなり辛そう。
唐辛子の辛味を強く効かせた醤油味のスープに、中太で縮れのついた油揚げ麺とネギ、唐辛子、ニラが入っています。
麺量は65グラムなので大盛ではなく具も乏しいため、見た目は安価品なりの安っぽさに見えます。
スープは見た目それほど赤くないのであまり辛くないのかと思いきや、唐辛子の少し青臭い風味が感じられる本格派。
メーカーサイトでは「韓国風ラーメン」との説明があり、確かに「辛ラーメン」と同じ系統の味です。「辛ラーメン」に比べて複雑な味ではなくスッキリしているため、辛さがよりダイレクトに伝わる感じがしました。
辛さは激辛まではいきませんが、十分に辛さを売りにできるレベルです。
農心ジャパン「ユッケジャンラーメン カップ」
続いて、農心ジャパンの「ユッケジャンラーメン カップ」。韓国メーカーの日本法人、農心ジャパンが販売する商品です。
農心といえば「辛ラーメン」がおなじみで100円ショップで買えるのですが、こちら「ユッケジャンラーメン」も袋麺が1982年発売の40年以上の長い歴史のある商品。
韓国料理の牛肉を使った辛い味噌味スープ「ユッケジャン」の味が再現されています。
牛風味の味噌味スープに中太で縮れのついた油揚げ麺とナルトやネギなどが合わせられています。
カップの大きさは標準サイズですが、麺量は75グラム入っていてちょっと多め。ナルトの枚数がやたら多いものの具は価格相応に安っぽいです。
スープの牛風味はおとなしめで味噌味もそれほど濃いわけではなく、基本的にはあっさり味。
あまり奇抜な部分がないので、外国食品と意識することなく日本製品の感覚で食べられる味ではないでしょうか。
辛さはピリ辛よりちょっと辛い程度。韓国カップ麺は辛いものもたくさんありますが、この商品はそれほど辛いわけではなく、今回の3品の中でもいちばんおとなしいです。
麺は細めで縮れのついた油揚げ麺。韓国のインスタント麺は太くてもちもちした食感のものが多いですが、今回の麺は細めでほぐれが良く、だいぶ性質が異なります。
やや油で揚げた風味が強く、食感の軽さも相まって昔ながらの懐かしいインスタント麺の雰囲気がありました。歴史の長さを感じさせるノスタルジックな麺です。
値上げのご時世で存在価値上昇
100円で買えてしまう商品なので3品それぞれ安っぽさはあります。ただそれでも、「ビック 担々麺」はごまの風味と大盛麺、「辛い!拉麺」は本格的な唐辛子の風味、「ユッケジャンラーメン」はノスタルジーを感じる麺と、それぞれに武器がありました。
値上げによって色々な商品が手を出しにくくなった中で、100円で買えるカップ麺の存在価値はさらに高まるのではないでしょうか。