【京都市左京区】和泉式部も願掛けした 絵馬発祥の地であり縁結びでも有名な水の神さま
平安時代中期の貴族社会を舞台に紫式部の生涯を描くNHK大河ドラマ『光る君へ』。8月4日の放送では、のちに「和泉式部」となる「あかね」が登場しました。
紫式部と同じく中宮・藤原彰子(しょうし)に仕えた和泉式部は、紫式部の同僚にしてライバルともいえる人物。破天荒、自由奔放で、やはり紫式部のライバルである清少納言と同様にクセが強そうなキャラクターです。
清少納言のドラマへの登場は今後減りそうですが、あらたなクセ強キャラの登場で今後の活躍を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
そんな和泉式部ゆかりの地として知られるのが、番組内の「紀行」でも紹介された貴船神社です。
貴船神社
京都の奥座敷・貴船に鎮座する貴船神社は、全国に約2000社を数えるという水神の総本宮。地域としての「貴船」は「きぶね」と読みますが、貴船神社は水神であることから、濁らずに「きふね」と呼びます。ですので、「きぶねじんじゃ」と呼ぶ京都人はもぐりです(知らんけど)。
絵馬発祥の地
貴船神社は貴船山と鞍馬山に挟まれた山あいに位置し、古くから京都の水源を守る神として信仰されてきました。
歴代の天皇は干ばつの時には黒馬を、長雨の時には白馬を奉納し、祈願をしていましたが、やがて生きた馬ではなく馬形の板に着色した「板立馬」を奉納するようになりました。これが現在の絵馬の原形です。そのため、貴船神社は「絵馬発祥の社」といわれます。
日本三大縁結び神社のひとつ
縁結びの神としても知られ、島根の「出雲大社」、石川の「気多神社」とともに「日本三大縁結び神社」とされているそうです。
しかしその一方でカップルで行くと別れるという説があったりもします。
和泉式部も願掛けをした
恋多き女性だったと伝えられる和泉式部は、貴船神社で願掛けをし、離れてしまった夫の心を取り戻したというエピソードがあります。
和泉式部が貴船神社に参拝したときに詠んだ歌が後拾遺和歌集に収録されており、境内には歌碑が建てられています。
貴船神社の周辺には料理旅館が立ち並び、夏は貴船川の上に川床が設置され、京都の夏の風物詩となっています。川床の体感気温は京都の街中より10度低いといわれ、暑さが厳しい今の時期の避暑にもおすすめです。
貴船神社
住所/京都市左京区鞍馬貴船町180
電話番号/075-741-2016
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