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【京都市北区】紫式部の墓所で鑑賞するムラサキシキブ

くまライター(京都市)

紫式部にちなんでその名がつけられた「ムラサキシキブ」は、紫色の実が美しい日本原産の落葉低木です。堀川北大路の紫式部の墓所ではこのムラサキシキブの実が見頃を迎えています。

ムラサキシキブとは

ムラサキシキブ(紫式部)は北海道から沖縄まで日本各地で見られ、6月ごろに薄紫色の花を咲かせます。

秋になると紫色の美しい実をつけることから、紫式部にちなんで「ムラサキシキブ」と呼ばれるようになりました。

その実の美しさから観賞用に植えられることも多く、京都では正覚寺や平野神社、紫式部墓所が名所とされています。

紫式部墓所

「世界最古の長編小説」ともいわれる『源氏物語』。その作者である紫式部は平安時代中期に活躍した女流作家であり、歌人です。

そのお墓とされる場所が、堀川北大路の交差点の南西にあります。

このあたりは紫式部が生まれ育った場所とされ、また晩年を過ごした場所だとされています。

入り口に「紫式部墓所」の石碑があります。

「小野篁卿墓」の石碑もありますが、なぜ紫式部の墓の隣に小野篁の墓があるのかというと、紫式部は『源氏物語』で愛欲を描いたために地獄に落とされ、それを小野篁が閻魔大王にとりなしたという伝説があるためです。

ムラサキシキブは、この入り口付近で見ることができます。

紫式部の墓所でムラサキシキブを鑑賞するというのが、なんだかおつな感じがします。

奥に進むと、左に紫式部の墓、右に小野篁の墓があります。

紫式部の墓
紫式部の墓

小野篁の墓
小野篁の墓

ムラサキシキブの見頃は9月から10月にかけてとのこと。猛暑&残暑の影響もあり、もうしばらく楽しめそうです。

墓所内には紫式部が産まれたとされる大徳寺塔頭真珠庵の井戸水を使用して皮を焼くという「京都深村」「紫式部どら焼き」の情報が。「京都深村」は墓所から北大路通をこえて少し北に上がった所にある菓子店。「紫式部どら焼き」は店前の自動販売機でも購入できます。

紫式部どら焼き
紫式部どら焼き

紫式部墓所
住所/京都市北区紫野西御所田町

京都深村
住所/京都市北区紫野下石龍町2番地9号
電話番号/075-755-7528
営業時間/10:00~18:00
定休日/水・木曜
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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