食べ物は体を作るもの。治療は必ず病院へ!そして、一人で抱え込まないことが大切です
すっかり冬になりましたね。
わが家の介護メンズ「寒い!」と言って衣がえを慌ててしたり「温かい食べ物が食べたい」と言って、夏のメニューから急に冬のメニューに切り替える毎日です。
寒いと介護メンズの体調も安定しないのか「自分の病状に効く食べ物はないのか?」と聞いてくる始末です。ここで、私は「食べ物は薬じゃない。体を作るものだから病状に効く食べ物はありません。」とキッパリ!
ときどき、「ダイエットに効果がある食品」「(病名)にはこれが効く!!」なんて書いてある食品を見かけますが、これは医薬品医療機器法に違反する可能性があります。少し難しい法律ですがこの法律により、医薬品以外のものであっても病気の治療や予防に効果があると表示することは法律で禁止されています。
ですが、食品に含まれる栄養素が健康に良いという影響があることは確かなので「食べ物で病気を治す」というのではなく「体調を整える、体を作る」のが食事の大前提です。食べ物で病気を治すのではなく、体を健康に維持するということが大切です。
特に寒くて免疫力が低下して感染症やウィルスによる体調不良を予防するのに、「3食しっかり食べよう」「ちょっと寒いから体が温まる作用があると言われている生姜を料理に少し足してみる」というように「食事で病気や症状を治す」ということを考えず、「食事は体を作るもの。そして食事でしか体を作る事はできない」ということを介護食を作る人、食べる人が知って頂けると嬉しいです。
病気の治療は病院でしっかり相談して、そのうえで「食事について考える」ことをしてください。難しいことはありません。最近は病院だけでなく薬局などでも「食事指導」というものを行っているので気軽にご相談いただけるとアドバイスをいただけます。
「食べて自分のからだをつくる。」これが食事の基本です。「日々の食事のことなんて相談できない」と思わず、相談してください。介護食を作る人が抱え込む必要はありません。