【河内長野市】創業40年の懐かしい味!河内長野市の通称・学園通りに面したサヴァラン洋菓子店をご紹介
河内長野市役所とラブリーホールとの間は、河内長野市内でいちばん文化的な雰囲気が漂っている地域ではないでしょうか。いろんな学校や教室、文化施設が立ち並んでいて、教会の赤い屋根も気になるところ。
特に、マクドナルド外環河内長野店から本多町交差点までの通りは、特に教育施設が集中していますね。今年創業40年を迎える老舗、サヴァラン洋菓子店があります。今回は店主さんにお話を伺う機会に恵まれました。
場所をおさらいしましょう。店主さんは「目の前の通りを勝手に学園通りと呼んでいます」と言われていました。その場所を地図で確認すると、確かに幼稚園、小学校、中学校が並んでいます。
そのほか河内長野教会も通り沿いにあるためでしょうか?英会話学校もありますし、南側に少し下がったところにラブリーホールもあります。
さらに通りを西に、外環状線を越えると図書館のあるキックスの前に出ますから、サヴァラン洋菓子店さんの周辺は、河内長野市の学びや文化といったアカデミックな拠点が集まっていますね。
ということでお店の前に来ました。外観にも、ひとめでこだわりがあるのがわかります。
それでは、中に入ってみましょう。
店内のショーケースには、ずらりとケーキが並んでいます。午後に訪問したこともあり、もう売り切れているケーキもいくつかありました。
「私はできるだけ自分で作りたいケーキを作っています」と店主さん。お得意なのは、なんと「見た目が地味なケーキ」なんだそうです!今流行中の「インスタ映え」を意識しない、味を重視したケーキたち。
例えば、画像のクランツ(400円)(税込み:以下すべて税込み価格)のケーキが一押しで、サヴァラン洋菓子店さんの代名詞となるほどの名物。芳醇な味わいの高級バターをたっぷり使った、どこか懐かしい味のするケーキです。
そのほかこちらのグルマンディーズ(480円)も店主さんが好きな分野のケーキです。
「昔は、焼き菓子のギフト注文も多かったですね。でも今はお客様の趣向が変わってきていて、うちでも見た目が派手なケーキのほうが売れるようになりました」とのこと。
もちろん画像のように、見た目にインパクトがあるケーキも多数あります。しかしながら店主さんの変わらぬこだわりは、「マーガリンやショートニングはいっさい使いません」ということ。フレッシュバターのみを使っているそうです。
「40年前の開業当初は、今と違って国民全員が中流意識だったんです」と店主さん。当時はこだわりの素材を使ったケーキには、価格無関係に多くの消費があったそうです。
画像中央のチョコレートケーキの原料チョコレートも、国産の2倍以上はするフランスヴァローナのショコラを使用しているそうです。
こちらは今の看板商品、ゆずロール(カット:216円、1本1458円)です。
ケーキのほかにもマドレーヌ(216円)やフィナンシェ(221円)、フリアン(216円)といった焼き菓子もあります。また一部和菓子も扱っていて、それについては仕入れているそうです。
サヴァラン洋菓子店さんは、1982(昭和57)年11月6日に創業で、今年の11月に丸40年を迎える老舗。
当時のこの地域のお話を伺うと、「それほど大きくは変わっていない」とのこと。それでも店の東にある交差点は三叉路になっていたなど、いろいろな場所が少しずつ変わっています。
「当時の河内長野は、大阪府下でもいちばん土地価格が上昇していましたね」と店主さんが言います。ところで、店主さんは河内長野出身かと聞けば、そうではありません。もともとは広島出身で、中学を出て最初は造船業に従事していたそうです。
「父は和菓子職人でした。私が19歳のときに父が亡くなりました。父は私にお菓子屋をやってほしいということだったので、それを機に造船業をやめました。そして、父の友人の紹介で大阪に出て来ました」とのこと。
同じ菓子でも洋菓子の職人となった店主さんは、修行を積み重ね、35歳の時に念願の独立開業をすることになりました。「いろいろ探していましたが、なかなか良い物件が見つかりません」と、物件探しにはそうとう苦労されたとか。
「ようやく条件にあったのが、河内長野にある今のところだったのです」と店主さん。つまり河内長野を目指したのではなく、結果的に河内長野に良い物件があったということだったのです。
「当時、ここはほかの場所よりも歩道が広くてゆったりしていて、その雰囲気がとても気に入りました。この場所はまだ畑だったのですが、ビルを建てるということだったので、そこに入居することに決めました」とのこと。
こうして40年間、この場所でずーっと美味しい洋菓子を作り続けられていたわけですね。
店内には、これまでお客さまからオーダーを受けて作ってきた、ほんとうにたくさんのケーキ、その写真アルバムが置いてあります。
こちらは和歌山県橋本市の長寿のお客様のもので、毎年お誕生日になるとケーキのオーダーを受けて、何10年もの間、作り続けているそうです。
写真は96歳の誕生日のケーキ。長寿の秘訣は、もしかしたら良質の素材にこだわったケーキを毎年注文されているからかもしれませんね。
サヴァラン洋菓子店さんでは、前日まで(フルーツ系は3日前まで)の予約で、上記画像にあるような各種デコレーションケーキの予約が可能です。
興味のあるかたは問い合わせてみてください。
「私が勝手に言っていることですが、目の前の通りは学園通りと呼んでいます」。これは最初に紹介した店主さんの言葉ですが、その学園通りにちなんだギフトセット(3510円)もあります。
また、学園通りに連動して、「なかよしさん(626円)」「おさななじみ(832円)」といったセットもありました。
店主さんに言われるまで気づきませんでしたが、店の前は確かに学園通りという言葉にぴったりです。
ということで、サヴァラン洋菓子店さんで、いくつかのケーキを買って帰りました。
それでは買ってきたケーキを紹介しましょう。金額は税込みです。こちらはチョコレート味が全面に味わえる。ガナッシュマンジャリ(432円)。
苺タルト(648円)です。イチゴがふんだんに乗っていてリッチな味わいの一品でした。
鮮やかなワイン色がたまらない、ワイントルテ(486円)です。上のゼリーの部分が見栄えだけでなく、食べたときもすっと口の中に入ってとろけました。
こちらはレアチーズケーキ(405円)です。レアチーズケーキなのに2種類のフルーツが付いていて味が2度楽しめました。
サヴァラン洋菓子店さんではデコレーションケーキは事前予約可能ですが、画像にあるように通常のケーキはお取り置き可能とのこと。
派手なケーキもおいしいですが、たまには味わい深い老舗のケーキに挑戦してもよさそうです。
サヴァラン洋菓子店(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市西代町9-24
電話番号:0721-55-1866
営業時間:9:00~18:30
定休日:月曜日
アクセス:近鉄・南海河内長野駅から徒歩9分
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