都合のいいことだけ聞こえるの?『じいちゃんの秘密の能力』【介護漫画】ミツじいちゃんとぼく 3
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ミツじいちゃんは耳が遠い。
片方の耳しか聞こえていなくて、
その耳も悪くなってきているから、
テレビの音が、とにかく大きい。
すると、みんなの声も、さらに大きくなって、
じいちゃんも、ばあちゃんも、みんなみんな、
どんどん大きな音になるから、
もっと聞こえにくくなっている。
けど、いつもは聞こえないはずなのに、
じいちゃんのことを、
コソコソ、ないしょ話していると、
「なんじゃ? わしのことか?」
と、じいちゃんはなぜか振り返る。
みんな、びっくりだ。
だからぼくは、
じいちゃんは、ほんとうは
「チョーノーリョク」をかくしているんだと信じている。
そしてぼくは、
そんなミツじいちゃんと、
イヤフォンを分けっこして、
テレビを見る時間が、だいすきだ。