認知症になりやすい生活習慣3選【介護福祉士が漫画でわかりやすく紹介】
近年、認知症予防についての研究が世界中で進んでいます。
それらの研究によってわかったことは、自分の生活習慣について意識して行動することによって、ある程度の認知症予防が可能であるということです。
さて具体的に、どんな生活習慣が将来の認知症を招くのでしょうか?
自分の生活習慣を、どう改善していけばいいのでしょうか?
今日は、認知症を予防するために気をつけたほうがよい3つの生活習慣について、その改善策を考えていきます。
YouTubeでも漫画と解説を配信しています。記事の感想や質問もこちらでお待ちしております。
1.慢性的な運動不足
歳をとるに従って、腰や膝など体のあちこちが痛くなり、ついつい動かない生活になりがちです。
「体の調子が良くなったら、そのうち運動を始めよう」
そう思っていても、なかなか調子は良くなりません。
そして体を動かさない生活を続けていると、ますます体が痛くなっていきます。
運動不足は生活習慣病を招き、体の不調だけでなく、認知症になるリスクも高めることがわかっています。
思い立ったそのときがチャンスです。
運動を始めてみましょう!
認知症予防に良いデータが示されているのが、ウォーキングやスイミングなどの『有酸素運動』です。
体内に酸素を取り込みながら行う有酸素運動は、脂肪を燃焼してエネルギーに変える効果があり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防にもなります。
なによりも、お腹の脂肪が減ってスタイルが良くなると気分も上がって、継続のモチベーションになりますよ。
運動は一時的に頑張るのではなく、定期的に長く続けることが大切ですからね。
2.寝不足
「寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚める」
中高年を過ぎると、睡眠に悩みを抱える人が増えてきます。
翌日頭がぼんやりして、集中力が低下しがちです。
睡眠不足が原因で、日常生活に支障が出る状態が慢性化してしまうと、認知症のリスクが上がるといわれています。
前項で挙げた運動習慣が、ここでも役立ちます。
日中に時間を決めて適度な運動を行い、夜は定時に床に就く。
毎日の運動習慣で快い疲れを感じながら、夜はぐっすり眠れるようにしましょう。
3.難聴→人と話さない
中年期から難聴があると、高齢期の認知症リスクが約2倍になるというデータがあります。
難聴によって脳への刺激が減ることと、人との関わりをなるべく避ける生活習慣になりやすいことが要因だといわれています。
「テレビの音が大き過ぎ」
「わたしの話、聞いてるの?」
そんなふうに、家族に言われたら要注意です。
補聴器を使って聞こえをよくすることで、将来の認知症のリスクを減らすことができます。
まとめ
認知症予防といっても、決して高い薬を買ったり、特別なプログラムに参加する必要はないのです。
適度な運動習慣、規則正しい生活リズム、人との交流といった、当たり前の生活習慣を続けていくことが、将来の認知症発症予防につながります。
でも意外と、このような普通のことを続けるのが、普通の人には難しいのかもしれませんね。そこに人間の不思議さを感じます。