フードテックの政治学:一部昆虫食を新規食品として認可したEUと反旗を翻すイタリアの現状
先に少し触れたが、EUではここ数年でミルワーム、トノサマバッタそしてコオロギを新規食品として正式に承認し、EU圏内での販売を許可している。2023年1月には、さらにコオロギパウダーの市場投入を5年間許可することが発表された。ただしコオロギパウダーを使用する場合は、商品の原材料のリストに表示する義務があり、アレルギーの可能性を表示する必要もある。EUが日本と異なるのは、昆虫食の認可にあたってアレルギー等の市民の関心事について検討されている点だ。EUの昆虫を新規食品として認可したサイトのQ&Aでは、昆虫食のアレルギー等の規則については以下のごとく述べられている。
この記事は有料です。
農業ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来のバックナンバーをお申し込みください。
農業ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来のバックナンバー 2023年6月
税込550円(記事3本)
2023年6月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。