全国からラーメン好きが集う白河ラーメンの名店〈その極上の味を九州・福岡で唯一受け継いだ希少なお店〉

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

9/4(水) 12:10

1969年（昭和44年）の創業以来55年という歴史と伝統を誇る福島県白河市を代表するご当地ラーメンの名店「とら食堂」。その味を九州では唯一味わえる希少なお店が福岡県福岡市中央区の「六本松」にある。六本松は福岡の中でも発展著しいエリアで真新しいビルやマンションが建ち並ぶとともに、古くからの住宅や商店が混在する活気あふれる街だ。飲食店も多くラーメンに関しては、豚骨ラーメン店だけでなく非豚骨のお店も多く存在するエリアでラーメン激戦区としても知られている。

福岡市営地下鉄七隈線の「六本松駅」が最寄りの駅で、そこから3分ほどの国道202号線と油山観光道路が交差する六本松西交差点のそばにある。それが〈白河手打中華そばとら食堂福岡分店〉。全国的にも知られる福島県白河市のご当地ラーメン「白河ラーメン」を代表的する名店の味をそのままに、九州・福岡ではここでしか食べられない、とても貴重な手打ちの中華そばをいただけるお店である。

2016年12月に開業し今年8年目を迎えた〈とら食堂福岡分店〉。開業当初から評判のお店となり、その人気は今現在も変わらない。特にお昼時には入店待ちの行列が絶えないお店として知られている。食材に関しては白河の本店と同じものを使用するというこだわりようで本場の味をそのまま体感することができる。

入口すぐの場所にはガラス張りの「麺打ち場」が設けられていて、時間によっては麺打ちの様子が見られるようになっている。店内は、左手に厨房とカウンター、右手にテーブル席という構成で、カウンターは7席ほど、テーブル席は16席ほどと全体的に落ち着いた雰囲気の店内になっている。

厳選食材に時間と手間をかけて秀逸な一品に

豚骨、鶏ガラ、丸鶏などを贅沢に炊いてつくり上げられた黄金色の澄んだスープ。毎日5時間もかけて手捏ね青竹打ちで仕上げたツルモチ食感の歯応えのある手打ち麺。七輪の炭火で炙り焼きにした醤油のみで味付けし炊き上げた焼き豚。それぞれのこだわりから生まれた逸品は、見事なでき栄えですべてが主役級の存在感を誇っている。

唯一無二の美味しい手打麺が食べられる

この日は14時過ぎに到着しちょうど落ち着きそうな時間帯。ゆっくりカウンターの一番奥に座らせていただいた。メニュー表を開き、前回は「手打塩そば」だった記憶が鮮明にあるので、今回の注文は「手打中華そば」の味玉入り選択した。

ほっとひと息つきながら待つこと少々で配膳された一杯は、見た目からも目をひく「手打中華そば」の華やかなトッピング類は焼豚、メンマ、ほうれん草、海苔、ネギ、ナルト。スープは、豚骨、鶏ガラ、丸鶏らを炊いた澄んだ黄金色のベーススープに、醤油の旨みが加わるコク深い味わい。

さらに手打ちの中細のちぢれ麺はしっかりとコシのあるツルモチ食感の絶品でスルスルと喉を通過し旨さが後からも押し寄せる至福の逸品。焼豚は肉本来の旨みをしっかり楽しめる逸品。卓上には、玉ネギのみじん切りも用意され、途中ひと匙加える感じで入れると、その風味と甘みがスープに馴染みその旨みをさらに引き上げてくれる。