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2014年度天皇杯の日程が確定。決勝は12月13日、横浜に変更。大会開幕は7月5日!

川端暁彦サッカーライター/編集者
来年の天皇杯はこの季節の大会ではありません

決勝は12月13日

11月14日、日本サッカー協会理事会が開催され、来年度の天皇杯全日本サッカー選手権大会の日程が決定した。2015年アジアカップの日程に配慮する形で、1968年度大会から長く1月1日に開催されていた天皇杯決勝の日程を動かすことになった。また国立競技場が東京五輪を目指して改修工事に入ることで使用不能になるため、新たな決勝会場を選定する必要が生じていた。

結論からいくと、2014年度の天皇杯決勝は12月13日開催、場所は日産スタジアム(横浜国際総合競技場)と決まった。記者会見の冒頭で日本サッカー協会・田嶋幸三副会長は「一部に“横浜で決定”という報道もありましたが、決まったのは今日ですから。今日ひっくり返る可能性もあり、実際にさまざまな議論がありました」と、先走った報道を“けん制”。最終候補に挙がっていたのは、味の素スタジアム(東京都)、長居スタジアム(大阪府)、そして日産スタジアム(神奈川県)の3つで、「各候補地が熱意をもって好条件をそろえてくれたが、キャパシティー(収容人員)の問題に加えて、日程が直前で変更になる可能性への対応(天皇杯決勝進出チームがクラブW杯に出ることになった場合、日程がバッティングするため、決勝を23日にずらす予定となっている)も加味しての判断だった」(田嶋氏)と述べた。10月31日の天皇杯実施委員会での投票では(委員16名)、味スタ、日産が共に7票で、長居が2票という結果だった。この日の理事会ではこの結果を踏まえつつ、最終的には「委員長の判断を尊重する」(田嶋氏)こととなり、日産スタジアムを会場とすることで結論を得ている。

日程面では、2015年のアジアカップ(豪州)が1月9日に開幕するため、「1月1日に大事な決勝戦を置くというのは考えられない」ことから日程変更の決断に至った。ただ、風物詩として定着し、「どんなカードでも満員になる」(田嶋副会長)ような大会の日程を動かすリスクを指摘する声もあったようだ。また、天皇杯の日程についてはかねてより多様な議論があり、2015年度以降の日程については「白紙」(田嶋副会長)の状態である。

また日程の前倒しに伴い、1回戦から準決勝までの日程も大きく変更となった。現行では主に9月開幕となっているが、2014年度に関しては7月第1週の開幕となり、これに合わせて都道府県予選も大幅な見直しを迫られることとなりそうだ。

2014年度天皇杯日程

1回戦:

7月5、6日(土、日)

※一部試合は、7月26日(土)開催

2回戦:

7月12、13日(土、日)

※一部試合は、8月6日(水)開催

3回戦:

8月20日(水)

4回戦:

9月6日(土)、7日(日)、10日(水)

※10日はナビスコ準々決勝チーム

準々決勝:

10月11日(土)、12日(日)、15日(水)

※15日はナビスコ準決勝進出チーム

準決勝:

11月26日(水)

決勝:

12月13日(土)

※予備日23日(火・祝)。クラブW杯との日程重複時のみ

サッカーライター/編集者

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。2002年から育成年代を中心とした取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月をもって野に下り、フリーランスとしての活動を再開。古巣の『エル・ゴラッソ』を始め、『スポーツナビ』『サッカーキング』『サッカークリニック』『Footballista』『サッカー批評』『サッカーマガジン』『ゲキサカ』など各種媒体にライターとして寄稿するほか、フリーの編集者としての活動も行っている。著書『2050年W杯日本代表優勝プラン』(ソルメディア)ほか。

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