ただ用意するだけではダメ!「簡易トイレキット」を一晩使ってみて学んだこと
防災対策のひとつで欠かすことのできないことにひとつが「トイレ対策」。しかし、だた用意しておくだけではダメだということに、実際に使ってみて気づきました。
家族4人暮らしの我が家が、トイレなしの宿泊施設で一晩「簡易トイレキット」を使ってみて学んだ2つのことをご紹介していきます。
1.思っていたよりも多くの回数が必要だった
トイレが近い子どもたちは夜間から朝型にかけて5回用を足しました。大人もそれぞれ1回ずつ。夜間の10時間ほどで7回の使用なので、日中は倍以上の回数は必要となるでしょう。
子どもは量が少ないので、「小便2回に対して1回分の凝固剤を使えばよいのでは?」と考えていましたが、実際には思っていた以上に量があったこと、臭いが気になるなどから1人1回用を足したら必ず凝固剤を使わなければいけない状態でした。
状況によっては、一度で2、3袋の凝固剤が必要になることもありそうです。そのため、各家庭の平均数で用意するのではなく、「自分の家のトイレ回数や内容」に応じた回数を用意することが重要だと感じました。
2.防臭袋は必須!ふつうの袋二重では不安も
凝固剤で固めれば臭いはほとんどなくなると思っていましたが、実際には凝固剤を振りかけても臭いが消えることはありませんでした。しかも、使用したのはワンルーム内だったのでごまかしがききません。
多くの「簡易トイレセット」は、ゴミ袋は二重にする旨の説明がありますが、今回使ってみて「防臭袋でないと臭いを完全に封じ込めるのは難しい」と感じました。
幸いにも、筆者が今回使った「簡易トイレキット」は消臭袋で有名な「BOS」販売のものだったので、防臭に関しては問題なかったです。既に「簡易トイレセット」を用意している人は、やや割高でも大きめの消臭袋を別途用意しておいた方がよいでしょう。
実際に使ってみて学んだこと
一晩「簡易トイレキット」を使ってみて学んだことは、
・用意する回数の基準で「平均」はアテにならない
・防臭袋用意は必須
という2点でした。
ただでさえ、いつもと違うスタイルで用を足すことは抵抗を感じる人も少なくはないでしょう。だからこそ、それ以外で感じるストレスや不安を事前に解消、軽減していくことがだいじです。突然の「トイレトラブル」や「点検による断水」など、防災以外でも使用する可能性はあるので、対策しておいて損はないでしょう。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※記事内容は個人の感想や見解を含みます。
関連記事
『【防災グッズ】コンテナに丸い穴?コンテナボックスの意外な使い道とは』
スマートフォンアプリからご覧のかたはプロフィールからフォローしていただくと、暮らしに関するお役立ち情報をいち早くチェックできます。