MV-22オスプレイが沖縄で空中給油訓練中に事故を起こし不時着大破
12月13日夜、沖縄県の東の海上で空中給油訓練中だった普天間基地所属の海兵隊輸送機MV-22オスプレイが事故を起こし、名護市沿岸部のリーフに不時着大破しました。海兵隊の発表によると、オスプレイのローターブレードが空中給油機から伸びた給油ホースと接触し不具合が起きて、基地への帰還を諦めて人の居ない場所での不時着を試みたということです。
もしも市街地上空を通る必要が無ければ、沿岸部に基地があれば、機体を持って帰ることができたかもしれません。沖縄県の西方の海上で訓練を行っていれば海に面した嘉手納基地に戻ってこれた可能性はあります。
オスプレイはローターブレードが大きく、空中給油機のホースに接触してしまう可能性は他の固定翼ジェット機などに比べて大きくなります。ただしそれはより大きなローターブレードを持つヘリコプターの空中給油でも同じ事で、機体の欠陥という事にはなりません。今回は夜間の空中給油訓練という事で難易度が高い訓練でした。この種の訓練は海上で行うので、事故が起きたとしても市街地に墜落する可能性はありません。
- 出典:アメリカ空軍特殊作戦軍団
また不時着大破した機体とは別の機体が普天間基地で胴体着陸していたことも発表されています。海兵隊の説明では着陸装置に不具合が起きたという事で脚が出なかったようですが、ヘリコプターやオスプレイといった垂直離着陸できる機体は、ゆっくりソフトに垂直に降りることが出来るので胴体着陸は大した問題にならず、脚が出なくても重大事故には繋がらず、基地の外にも影響は生じません。