「終始苦しい番勝負」「まだまだ足りないところが多い」名人戦七番勝負で敗退した斎藤慎太郎八段コメント
斎藤慎太郎八段「(角換わりの将棋になって)少々、後手番として、と言いますか、おとなしい指し方になってしまったかなというので。あまり1日目は自信がなかったと言いますか。(封じ手前の47手目)▲4五歩への対応が、どれがいいのかわからないまま進めていた感じでした。△同歩か△同桂か。桂馬を持って使っていく変化があるかなと思ったので、本譜(△同桂)を選んだんですが。どちらがよかったのかは、わからないです。(57手目)▲6五銀右の対応がわからなかったので。少し足りないのかな、と思いながら進めていました。やっぱりなんか常に(渡辺玉の)上を広げられる筋が。本譜の(83手目)▲7五歩みたいな筋があるので。変化したかったんですが、替える手がわからなかったです。封じ手周辺以降からはもう少し、何か変化しないといけないとは思いつつ。しかしもともと苦しかったのかな、とも思っています。(七番勝負を振り返って)終始苦しい番勝負になってしまって。なかなか打開策が見つからなかった、というところでした。(第3局では逆転勝ち)そこから立て直せるかというところで、2局続けて負けてしまったので、それは活かせなかったかなあ、とは思います。(今期開幕前、前期七番勝負の反省と教訓を活かしたいと述べていた)ちょっと結果的には変化できてなかったかな、というふうな気がします。(今期の反省、教訓は)ちょっと局後なので難しいですけど、まだまだ足りないところが多いと思います」