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「鬼滅の刃 遊郭編」 12月の総合視聴率の動きは? 「カムカム」届かずも「青天」超え!

河村鳴紘サブカル専門ライター
遊郭編が描かれたマンガ「鬼滅の刃」のコミックス9巻と10巻=著者撮影

 テレビアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」が放送を始めて1カ月が経過しました。リアルタイムの視聴率と、7日間までの再生視聴状況を表す「タイムシフト視聴率」、その二つを合わせた「総合視聴率」のデータ(関東地区)が、ビデオリサーチ社から公開されております。

 「鬼滅の刃 遊郭編」(日曜23時15分~)の第1話から第4話までの、総合視聴率(個人視聴率)の結果を並べてみます。

第1話 13.8%(12月5日放送)

第2話 13.2%(12月12日)

第3話 12.7%(12月19日)

第4話 11.5%(12月26日)

 ちなみに総合視聴率(世帯視聴率)はこんな感じ。

第1話 20.1%(12月5日放送)

第2話 19.7%(12月12日)

第3話 19.5%(12月19日)

第4話 17.9%(12月26日)

 第4話の下げ幅が目立ちますが、元々遅い放送時間がさらに遅れたことも影響したのでしょう。ただ全体で見ると下げ幅も緩やかです。

 リアルタイム派と録画派の比率は、1対2といったところ。アニメ「鬼滅の刃」はネット配信で見る人も多いとされているため、ネット配信に逃げることが予想され、数字的には不利なはずです。

 そして、アニメ放送の翌日に記事となるリアルタイムの視聴率(世帯別視聴率)だとこんな感じ。イメージだけでいうと「うーん」というのが皆さんの本音ではないでしょうか。ということは、記事を書く側も強調点がなくて困るわけですね。

第1話 9.2%(12月5日放送)

第2話 8.7%(12月12日)

第3話 8.5%(12月19日)

第4話 7.4%(12月26日)

 なお総合視聴率(個人)で10%以上をキープする番組は、わずかです。2021年12月20~26日の週でいえば、NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の13.8%、「鬼滅の刃」の11.5%、そしてNHK大河ドラマ「青天を衝け」(最終回)の10.0%のみ。日付が変わりそうな時間に放送されるテレビアニメが、大河ドラマよりも上という「訳が分からないよ」という結果になっているのです。

 当然、他の番組は10%以下です。「相棒」(22日21時~)は9.8%、「全日本フィギュアスケート選手権2021男子フリー」(26日19時~)は9.3%でした。視聴率は評価の指標の一つにすぎず「意味がない」という声もありますが、無視するのも極端すぎます。そして放送時間が23時というハンデがありながら、「鬼滅の刃」は相当な人気なのですから、もっと声高にアピールしてもいいのではないでしょうか。

 なお視聴率のランキング上位はドラマで占められています。そう考えても「鬼滅の刃 遊郭編」のすごさが際立ちます。

サブカル専門ライター

ゲームやアニメ、マンガなどのサブカルを中心に約20年メディアで取材。兜倶楽部の決算会見に出席し、各イベントにも足を運び、クリエーターや経営者へのインタビューをこなしつつ、中古ゲーム訴訟や残虐ゲーム問題、果ては企業倒産なども……。2019年6月からフリー、ヤフーオーサーとして活動。2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。不定期でラジオ出演も。

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