５月８日、東北楽天ゴールデンイーグルスは、４月26日からの連勝を10に伸ばした。１対１で迎えた10回表、２死走者走者なしの場面で島内宏明がホームランを打ち、その裏を松井裕樹が３人で終わらせた。

　それまでの東北楽天は、創設１年目の2005年以来、８連勝以上を記録したことがなかった。３度の７連勝、2008年３月26日～４月３日、2011年８月20日～27日、2013年７月26日～８月４日が、最も長かった。

　各球団の最も長い連勝は、以下のとおり。ちなみに、大阪近鉄バファローズの最長は、13連勝だ。近鉄バファローズ時代の1994年７月26日～８月10日に記録した。

　最長は、福岡ソフトバンク・ホークスと千葉ロッテ・マリーンズの18連勝だ。それぞれ、南海ホークス時代の1954年８月22日～９月21日と、毎日大映オリオンズ時代の1960年６月５日～29日だ。球団最長ではないが、南海は、1965年６月17日～７月14日に17連勝も記録している。

　今シーズンの東北楽天の場合、10連勝もさることながら、それ以上に特筆すべきは、開幕から30試合を終えて、一度も連敗がない点だろう。黒星を喫した次の試合は、すべて白星を挙げている。

　現時点では、23勝６敗１分。貯金は17だ。仮に、ここからの113試合が勝率.500ちょうど――例えば、56勝56敗１分――だとしても、リーグ優勝してもおかしくない。昨シーズン、パ・リーグを制したオリックス・バファローズは、70勝55敗18分、貯金は15だった。

　なお、メジャーリーグでは、20連勝以上が４度ある。長い順に、1916年のニューヨーク・ジャイアンツが26連勝、2017年のクリーブランド・インディアンズが22連勝、1935年のシカゴ・カブスが21連勝、2002年のオークランド・アスレティックスは20連勝だ。一方、創設以来、10連勝に達したことがない球団も存在する。それについては、「ヤンキースの10連勝は３年連続だが、創設以来、二桁の連勝が皆無の球団もあり…」で書いた。