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明石家さんまという生き方が生むもの

中西正男芸能記者
(写真:アフロ)

11月26日に放送された日本テレビ「誰も知らない明石家さんま」。

今回も芸人さんの世界にしか咲かない“青いバラ”に埋め尽くされていました。

芸人さんとは空気をつかさどる仕事。

人が死んだ時に何をするのか。そこにこそ一番濃い色の花が咲くことも噛みしめました。

芸人さんでもないけれど、明日も頑張ろうと思う49歳。

そんなことをXに綴りました。

これまで25年ほどお笑いを取材してきた中で、さんまさんに関する話もたくさん聞いてきました。

村上ショージさんが結婚する時、ショージさんの海外挙式にタイアップをつけるためにこっそり大竹しのぶさんと仲人を引き受け、そのことは一切ショージさんに伝えなかった。

「中川家」剛さんがパニック障害で休養。仕事復帰の場となったさんまさんの番組で剛さんをこれでもかとイジりたおし、最後に一言。「緊張しててもいい。怖くて仕方なくてもいい。手が震えててもいい。どんな状況でも、前に出てきたら、オレが必ずどうにかしたる」。

こういった話はあまり世には出ませんが、芸人さんからはこれでもかと聞きます。“いい話”を出すことをさんまさんが認める。そこには信頼や感謝しかないであろうことは想像に難くない。

毎回さんまさん役やキーパーソン役を演じる俳優さんの熱量。それを作り上げるスタッフさんの熱量。それが、普通は咲かない青いバラをさらに咲かせる土壌を作るのだろうなとも思いました。

愛が次の愛を生み、それがまた愛を生む。言葉に置き換えた瞬間に枯れてしまう青いバラ。でも、それがこれからもさんまさんの周りに咲き続けることと思います。

ほとばしりの備忘録まで。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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