明石家さんまという生き方が生むもの
11月26日に放送された日本テレビ「誰も知らない明石家さんま」。
今回も芸人さんの世界にしか咲かない“青いバラ”に埋め尽くされていました。
芸人さんとは空気をつかさどる仕事。
人が死んだ時に何をするのか。そこにこそ一番濃い色の花が咲くことも噛みしめました。
芸人さんでもないけれど、明日も頑張ろうと思う49歳。
そんなことをXに綴りました。
これまで25年ほどお笑いを取材してきた中で、さんまさんに関する話もたくさん聞いてきました。
村上ショージさんが結婚する時、ショージさんの海外挙式にタイアップをつけるためにこっそり大竹しのぶさんと仲人を引き受け、そのことは一切ショージさんに伝えなかった。
「中川家」剛さんがパニック障害で休養。仕事復帰の場となったさんまさんの番組で剛さんをこれでもかとイジりたおし、最後に一言。「緊張しててもいい。怖くて仕方なくてもいい。手が震えててもいい。どんな状況でも、前に出てきたら、オレが必ずどうにかしたる」。
こういった話はあまり世には出ませんが、芸人さんからはこれでもかと聞きます。“いい話”を出すことをさんまさんが認める。そこには信頼や感謝しかないであろうことは想像に難くない。
毎回さんまさん役やキーパーソン役を演じる俳優さんの熱量。それを作り上げるスタッフさんの熱量。それが、普通は咲かない青いバラをさらに咲かせる土壌を作るのだろうなとも思いました。
愛が次の愛を生み、それがまた愛を生む。言葉に置き換えた瞬間に枯れてしまう青いバラ。でも、それがこれからもさんまさんの周りに咲き続けることと思います。
ほとばしりの備忘録まで。