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球宴前に20本塁打以上の17人中、2年連続は4人。大谷翔平はあと1本届かず

宇根夏樹ベースボール・ライター
カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)Jul 8, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 メジャーリーグは、7月18日からオールスター・ブレイクに入る。前半戦に20本以上のホームランを打った選手は、33本のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)を筆頭に、17人を数えた。

筆者作成
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 2016年以降、前半戦に20本塁打以上の人数は、2016年が18人、2017年が24人、2018年が20人、2019年が34人、2021年は19人だ。2020年は、1チーム60試合に短縮されたため、シーズン全体で20本塁打に達した選手は、22本のルーク・ボイト(当時ヤンキース/現サンディエゴ・パドレス)しかいなかった。

 ここ2シーズンとも、前半戦に20本塁打以上は、21本と33本のジャッジ、25本と29本のカイル・シュワーバー(ワシントン・ナショナルズ/フィラデルフィア・フィリーズ)、22本ずつのラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、28本と20本のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)の4人だ。

 2シーズン続けて前半戦に25本塁打以上は、シュワーバーだけ、ということになる。ここ2シーズンのシュワーバーは、「ミスター・オクトーバー」ならぬ、「ミスター・ジューン」といった感がある。昨年6月のホームランは16本、今年6月は12本。どちらも、両リーグで最も多かった。それぞれの2位は、13本の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と11本のジャッジだった。この2度の他に、シュワーバーの月間二桁本塁打は皆無だ。

 一方、昨シーズン、前半戦に両リーグ最多の33本塁打を記録した大谷は、2シーズン連続の前半戦20本塁打以上に、あと1本届かなかった。7月8日(チーム85試合目/出場82試合目)にシーズン19本目を打ってリーチをかけたが、その後、7試合続けてホームランは出なかった。リース・ホスキンス(フィリーズ)も、ここ2シーズンの前半戦は20本と19本なので、あと1本という点では大谷と同じだ。

 大谷とホスキンスとは逆に、昨シーズンの前半戦が19本で、今シーズンの前半戦は20本以上という選手はいない。ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、ここ2シーズンとも、前半戦に19本のホームランを打った。今シーズンは、7月16日の試合で18本目と19本目を打ち、この時点ではオールスター・ブレイクまで1試合を残していた。だが、翌日の試合は、雨天順延となった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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